ミルフィーユ
□番外編1
1ページ/3ページ
「里央ってさ好きな人とかいるのー?」
そう私に言ったのは香莉ではない。
同じクラスだけどあまり喋った事のない化粧と香水の強い女子だ。
馴れ馴れしく呼び捨てにされる筋合いはない。
と思うが敢えて口には出さない
『別にいないよ?』
「そうなのー?色気なーいっ。でさ彼氏がさー」
別に色気なんか欲していない。
今はシュークリームが欲しい。
佐助に会いたくなって来た。
「でね、彼氏がーってごめんねー色気のない里央ー」
ちょっとムカつくかも。
『私、好きな人はいないって言ったけど婚約者いるから』
、