テニプリ×ミュウ【日常篇】

□亜久津さんと走った
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パシッ



『!』


「なにしてんのお前」






こんにちは、昼です。13時です。


寝坊や遅刻では片付けられないほどの時間になってしまっている私は学校に向かっていた。


そんな中、途中で目の前にいる兄さんに絡まれてしまいました




『あ、亜久津さん!』




そう、山吹中の三年生

亜久津さんです



『はっはー、久しぶりですねーっ
元気でしたか?』


亜久津「…ああ」



クシャクシャと頭を撫でられた

この人もよく私の頭をになでくりまわすな



『って……Σちょ、亜久津さん学校は学校!!?υ』


亜久津「お前もだろーが」


『私は一応今から行くんですよ(-_-;)

大変な遅刻劇ですけど…υ』 


亜久津「…一応か」



一応ですυ



『亜久津さんは学校……』


亜久津「サボったに決まってんだろ」




南さん亜久津さんサボってますよちょっとーッ(泣)

そしてサボりはそんな胸はって言わないで下さい!υ



『…い、いつもそんな制服で堂々とサボってんですか…υ』


亜久津「……制服は着ねぇとうっとうしいババァが更に喧しいからな」




誰だババァとは、まさかお母様的な?υ


な、なんて悪いお口だろう(泣)

と言うか、お母様完全に学校行ってるものだと勘違いしてるよそれ!(泣)



亜久津「………、おい」


『?、はいはい』


亜久津「…今日はもう帰るぞ」


『?υ』



え、いやいや、帰るぞって、あの、私学校がですね…υ



言葉を発しようと亜久津さんを見上げて、私は少し首をかしげた


亜久津さん、私ではなく右方向を見ています


え、何ですか

正直、いい予感がしません。


勇気を振り絞ってカクカクと方向を見た

んー、右方向にはゲームセンターがある


特に変わったもんはありません。


よかった、警察いるかと思ったよ私…っ(泣)


安堵して亜久津さんに視線をもどしました


亜久津「…………」


ええええ、まだ右方向見てるよ。

ってか…睨んでる。



『亜久津さん、どうしたんで………Σぅ"わぁっ!』


亜久津「チッ、来い!」



急に腕を捕まれて走り出した

Σ何だ!!どうしたんですか亜久津さん!!(泣)


頭おかしくなったんですか!!(泣)

腕痛い!足早い!!υ

急すぎてパニックなんですけど私!!!(泣)



「チッ、追うぞ!!」 



ん、何だっ!?


後ろからの声に走りながらも振り返った


そこには4人のチンピラみたいなのが鬼の形相で追ってくる


ΣΣえええ何でだ!!(泣)

誰だあの人ら!!(泣)



『Σどーして追われてんですか私らぁあああ!!!(泣)』


亜久津「黙って走れ!」


『ΣΣえ"ええええっ!!(泣)』



引きずられる勢いで走る私はもう一度後ろを振り返った



「待ちやがれ亜久津!!」

「逃げてんじゃねーぞ腰抜け!!」



ΣΣ何であんなお怒りなんだあの人らぁああああ(泣)



私、状況が掴めませんが

命のために走ります!!(泣)







































亜久津「…………」

『……………どうです』

亜久津「…まいた」

『よ、よかった…υ』



路地裏から顔を覗かせて言った亜久津さんの言葉に胸に手を当ててため息をついた



亜久津「…案外疲れてねぇな、お前」



ホッとしていた私を見下ろした亜久津さんはボソリと呟いた



『まぁ……普段から不本意ながら走り回って生きてますからね(泣)』



そうだよ、キメラアニマ追いかけたり、学校遅刻しそうになったり、部長に走らされたり、部長に走らされたり、部長に走らされたり(泣)

ああ、思い出すだけで何て言うか…よく耐えたな私



『で、何で追われてんですか…υ』


亜久津「…絡んで来るだけだ、俺をのせれば名が上がるとでも思ってんだろーがな」



少し面倒臭そうに言う亜久津さんに少し引っかかった



『いつも撒いてるんですか?υ
亜久津さんなら簡単にタコ殴りに出来そうなのに』



よくは知らないが亜久津さんは強いと聞く

なら簡単じゃないのだろうか。


不思議に思いながら亜久津さんを見上げていると眉間に少しシワを寄せて見下ろされた

な、なんだ?υ

怒られるのか私…!?υ



亜久津「……フン」


ワシャワシャ

『Σうわ!υ』



顔を背けた亜久津さんが私の髪をグシャグシャにし始めた



亜久津「巻き込まれたくはねーだろーが」

『え?υ』



ポンポンと最後に頭を叩かれてまた見上げると少し困ったような顔だ

あ、あー、なるほど

いつもなら瞬殺しますが、私いたからしませんでしたと(笑)

確かに巻き込まれたくは…ない。

でも



亜久津「顔は見られてねー、安心しろ」


『別に顔見られても絡まれても私ならなんとか出来ると思うんですけどねー(笑)』



そう、部長に鍛えられたこの長距離も走れる足さえあればな!!

胸を張りながら言えばため息をつかれた

な、なんでですか(泣)



亜久津「あの小僧に心配させるだろーが」


『リョーマ君に?』



あー、確かに心配されまくるんだろうな私(-_-;)


亜久津さん、そこまで考えていてくれたんですね…っ(泣)


感動しましたよ私…っ



思い返せば亜久津さんは人にあまり見られないような優しさばかりくれたな…


初めは外で居眠りしている見ず知らずの私に自分の白ランを被せてくれた

拉致されたサバイバルでは山菜採取で何気に見方になってくれた

ケーキもくれたしね…(泣)

やめて欲しい事は言ったらやめてくれる

きっと亜久津さんが心の支えになったことは少なくないな


壇君も、きっとこんな亜久津さんだからなついてたんだな



『ありがとうございます』


亜久津「?、礼を言われるよーな事をした覚えはねぇな」


『言いたくなっただけですよ』



笑って言えば、亜久津さんはよく分からない顔をしていた


亜久津さんの良いところ、もっと皆が気づけばいいのに

そう私は思った











































(よし、今度絡まれたらメタモルフォーぜしますか!)
(…やめとけ)

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