テニプリ×ミュウ【日常篇】

□桃城君と青春してみた
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「ほかーくっ、と!」


『Σぐぇっ!!』













それは夏の下校時におきた


普通に帰ろうと鞄片手に校門を出て、住宅地を歩きまくっていた私に降り注いだ痛みだ



途中で私を呼ぶ声が聞こえたのでゆっくり振り返った途端に首に激しい圧力がかかったんだよ(泣)




『Σゲホォッ、ケホ!!(泣)』


「わ、わりぃっ入りすぎたわ!υ」


地面に手をついてむせる私の背中をさする突撃者をようやく誰か理解できた



『も、桃城君…貴様は私を殺す気か(泣)』


桃城「いや、本当悪いって…υ」



少し落ち着いて立ち上がれば桃城君も立ち上がった



彼の後ろには自転車


じ、自転車のスピードに任せて私の首にフックかましやがったのか!!υ(泣)



桃城「大丈夫か?υ」


『一応は生きてる(-_-;)』



首まだ痛いけどな(怒)


まぁ本当に反省ぎみだからゆるしてやろう



『あれ、今日部活は?υ』


桃城「あー、今日は無い日だぜ
部長達も表向きには引退したしな

ちょっと休憩なんじゃねーか(笑)」


『そんなもんでいいんすか?υ』


桃城「全国終わって羽伸ばしも必要っつーことだろーよ」




全国大会と言う大イベントを終えた今

先輩達は三年生な訳で受験に向けて勉強に取り組む頃だ


エスカレーター式に青学の高等部に行く人もいるだろうが

外部を受験する人もいるんだろう


どちらにせよ勉強頑張れ先輩ら




桃城「部長達引退って言ってもちょいちょい打ちに来るけどな(笑)」


『まぁ、そんな簡単にテニスから離れたくないんだろうよ(-_-;)』



なんたってテニス馬鹿揃ってんだから(-_-;)

絶対に高校生になっても先輩らはテニスやるだろうし…υ


楽しそうだし、大好きだもんねテニス




ガチャン


桃城君が自転車に股がったのを見て首を傾げた



桃城「乗っけてってやるから乗れよ!」


『マージーで!?ラッキー!!』



私は急いで鞄を背負って荷台にお尻を乗せた



































シャーー…





桃城「お前全国終ったからって全然部活来ねーよなー」




自転車のスピードによる風を感じていたらそんな事を言われた





『まるで私がテニス部みたいな言い方はよしてくれ?!υ

私帰宅部だから!υ』


桃城「家帰ってもどーせ暇だろーよお前?、マネージャーとかやればいいだろ」




この野郎、散々私にはマネージャーなんか勤まるわけ無いみたいな事はきちらしやがったくせに何を!!(泣)



『私暇じゃないんでー!』


桃城「はは、嘘つけこの野郎!(笑)

ミュウミュウの戦いだって終わってもう普通の生活だろーが」


『おま、独り暮らしナメるなよ!(泣)
帰ってから着替えて掃除、洗濯、風呂掃除してからコンビニまでご飯買いに行くんだぞ!?ハードだよ独り暮らし!(泣)』


桃城「ハードなのは分かったけどよ、1つだけ楽してんのあったろ…υ」


『料理は本当に無理なんだって、知ってるだろう(泣)』


桃城「まぁなぁ?υ、誰しも得意不得意あっからなぁ」


『そうだよ君、大体まだ私中学生だもんね、料理なんぞ大人になるまでに出来ればいいんだよ』


桃城「お前の場合異常にできないのが難点だろ?υ」



うるさいよ(泣)

私だって何回もがんばってんだけどやはり無理なんだって(泣)




桃城「お、カーブだ
捕まれよーミキー」


『おっと』



サドルの裏に手を差し込んで体を支えた




『はは、何か2ケツって楽しいよねー(笑)』


桃城「そうかぁ?」


『財前と前にやったけど、友達って感じがして楽しい(笑)』


桃城「越前が聞いたら怒るぜ?υ」


『……そうかな……υ
い、いや、でも桃城君は平気だろう!υ

リョーマ君だって知らない人より知ってる人の方にへばりついててって言ってたし!υ』


桃城「よく考えたらお前ら遠距離恋愛ってやつなんだよなー…

大丈夫か?」


『余っ裕だね』


桃城「だろうな(笑)υ」



リョーマ君が浮気やら遠距離に負けるなんて思っていないし

実際負けないだろう!!




桃城「あーーーあー、俺も可愛い彼女欲しいぜー」


『うわ、いきなり普通の中2発言かっ!υ

桃城君は何気にモテるんだから選びたい放題だろうよーυ』



そうです、この野郎何気にモテるんです

そりゃあ背は高いし

スポーツ出来るし

明るくて、よく笑うし

後輩&先輩からの信頼も厚く

男女分け隔てなく優しさを無意識に撒き散らしてんだ


モテない訳がない



だが。



桃城「はあ?υ、馬鹿、俺がモテるわけねーだろーよ?υ」




糞がつくほどの天然鈍感野郎だったりする

結構他人の事は敏感みたいだが

自分になるとダメダメだ。




桃城「?υ、な、何でだまんだよ?υ」


『いや、もうなんか………女紹介出来るほど友達いなくてゴメンナサイネ……』


桃城「何の深読みしてんだよ…υ」



苦笑いの横顔を少し見せたかと思えば、また前を見た



桃城「まぁ、あれだな
今思えばよ、お前に女友達出来なくてよかったかもなー?(笑)」


『何 で だ よ (怒)』



何でそんな話になるんだ畜生!!

私がどれだけ悩まされた事か、知っているはずだろ!!(泣)


ボスッと桃城君の背中を殴れば笑っているし




桃城「確かによぉ、お前の事思うんなら応援ずっとしてやるんだけどな

お前にもし人並み程度にも女友達いたらよ

俺はお前とここまで仲良くなってなかったんじゃねーか?って考えるんだよな」



桃城君の言う言葉にただひたすら背中を見つめた




桃城「俺は、お前といてどんな女子と居るときよりスゲー楽しいからよ

結果オーライだろ?(笑)」


『結果オーライじゃないだろ私が(-_-;)』



桃城君だけに対しての結果オーライなんて私はいらないんだよ(泣)

でも



『私らの友情はそんじょそこらの奴らには負けないってのは事実か』


桃城「そうだぜー、お前と四天の財前には負けるかもしんねーけどな(笑)」


『いや、なかなかいい勝負だと思う(笑)』




こう見えても私は、桃城君には感謝している事が沢山ある



この学校に来て始めて出来た友達


気さくに昼御飯に誘ってくれたし


プールでは命を救ってくれた


靴が無くなった時は自転車の後ろに乗っけてくれたし


私の話だっていつも聞いてくれる


一生の友達が沢山できるきっかけをくれた





『桃城君』


桃城「?、どうかしたかー?」


『ありがとうございまーす(笑)』


桃城「?、何に対しての礼だよ今の?(笑)」


『詳細は照れ臭いから言わない』


桃城「なんだあそれ?υ」



苦笑いをしながら少し此方を見る桃城君はまた前を向いて安全運転を再開した



桃城「まーよ」


『?』


桃城「越前居なくて寂しくなったりしたら言えよ?」


『…え?』


桃城「寂しくねー程度には気晴らしならいつでも付き合ってやるからな」


『!』






桃城君、桃城君

お前って奴は……っ(涙)



本当いい奴だな!!(泣)























(よし、今のセリフであのマジ泣かされた事はチャラにしてやる(笑))
(そいや、そんな事あったな…υ)

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