□やめられない
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「はぁ…そ…よぎ…さ///」

俺は知っている。
彼女に男がいることを…。
彼女は他の男のモノであることを…。
知っていながら彼女を抱いている。
抱いている時だけは…俺だけのモノだから…。

「美佳…んっ!!///」

俺は毎日あいつに会う度に、イライラしてくる。
どうしても彼女があいつとイチャイチャしてる所を…
彼女があいつと唇を合わせ、互いの体を触り、足を絡めて愛し合っている所を想像してしまう。
こっそりボールをぶつけて怪我をさせてやろうかと思ったことさえある。
でもそんなことをしたら彼女があいつばかり気にして俺を気にかけてくれなくなるのは目に見えていたからやめた。

「美佳…俺のこと…好きか?///」
「んっ…好きよ///」
「輝裕よりもか?///」
「……梵さんのいぢわる…///」

俺はバカだ…。
彼女の好きだの一言が聞きたくて、いつも彼女を困らせてしまう。
彼女は輝裕のモノで、俺のモノになることはない…。
分かっているのに…
この一瞬だけ彼女を自分のモノに出来ても、彼女が輝裕の元へ帰ってしまえば虚しさだけが俺を支配すると分かっているのに…。
彼女を愛することがやめられない…。

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