06/28の日記
18：45
ぴかてう
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母親について行ったスーパーのとある棚、
お菓子が整然と並ぶ中の、
すでに子どもがぐちゃぐちゃに掻き回していった一角
"イマドキ"のソフビ人形たち
10年前の僕なら同じように掻き回して、
お気に召すタカラモノを掘り出しては
「ママ、これがいい！」と無邪気に公共の場を駆け抜けただろう
大きくなった体躯を屈め
埃被った箱に手を伸ばし
ほんの少し昔に戻ったつもりになって立ち上がったなら
激動の10年で手にした理性も忘れずに、
無言で母親の携えるカゴに入れてやれ
そうしてひとり静かな部屋でそれを開けるんだ
10年前と何ひとつ変わらぬ
丸い目をしたピカチュウ。
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