Shape of fact

□プロローグ&第一章
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プロローグ






 この世界は、精霊と人間が共存している。
精霊には、水、火、風、地、雷、闇の属性があり、それらを束ねる光属性の統括精霊、ミシェル・ド・バリが存在する。これらは、生命の全ての源である。

人間は、それぞれ文明を発達させ、さらに精霊の恩恵を受けながら、豊かに暮らしていた。そのせいか、より豊かになろうと争いを始め、人々は本来あるべき姿を失ってしまった。

 ある日、原因不明の大規模災害を境に、精霊からの恩恵は失われた。そのため生活が貧しくなり、生存が困難になった地域、凶暴化したモンスターが大量発生し、犠牲になった地域など、被害はますます酷くなるばかりだった。

 そこで、1人の人間が「ユーティリティー」という組織を作り、世界の人々のために支援を始めた。ささいなものから、大人数を要するものまでの依頼をこなすことで、世界は、元の豊かな姿を取り戻した。

しかし人間は、未だに、本来あるべき姿を失ったままだった。
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