蒼紅 DS小説

□ブルーフェニックス(後編)
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DVDが最後の黒幕になった時に、先ほどからやはり様子がおかしいと気づいていた元親が、僅かに動く政宗の布団をぴらっと捲った。
突然布団を捲られて幸村はぎょっとして、顔から火が吹き慌てて顔を下に向けた。

シーンと固まった空気に中で、

「お前ら、いいモン見れただろ。you see?」

政宗は晴れ晴れとした顔でのたまった。




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「な〜んか悪い事したかなぁ」
「そうだないきなりすぎたか〜」

独眼竜の屋敷を出た家康元親は、先ほどのことを思い出していた。

「真田が来ているとは思わなかったけどな…」
「何してたんだアイツは?」
「さぁ?一緒にDVD見たかったんじゃないか?」
「……」
「……」

その後二人は沈黙して

「あの二人ってそうだったんだー」

と言葉にするのははばかり、頭の中で思った。


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なんとかDear フレンド達を円満に追い返…送り出して政宗は一息ついた。
静まり返った部屋には政宗と幸村二人きり。
幸村今までのことは水にそうめんを流して忘れよう。そうだ今日はお前と二人っきりになれるチャンスなんだから。
何もなかったんだ、Time をreturnするぜ!

そう言いくるめようと振り返ると、幸村は後ろ向きでまだ下を向いている。

「幸村 あいつらいなくなったから^^ウキャ」
「…でござるな」
「え…?^^:」
「わざとでござるな!わざと見せようと思ってあの二人を呼んだのでござるな!」

幸村は憤怒の表情で振り返ると、手に掴んだ調度品を投げつけた。
ぶんぶん物が飛んできて、政宗はうまくひゅんひゅんかわしたが、

「誤解だ!俺があいつらを呼ぶわけないだろ!今日はお前とまぐわ…」
「この変態!!!」

最後の言葉を言う前に投げた箱が顔を直撃した。
痛いよう…;;鼻折れたかも…;;という訴えは退かれたが、政宗は毅然として(というより開き直り)
心も体も踏ん張った。
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