蒼紅 DS小説

□温泉旅行編?
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hey!俺の愛すべきLADY達!前回は心配をかけた。骨折したり火傷したり食中毒になったが、
今俺は気合いで治して、無事に映画の撮影も終了した。
やっと時間が出来て、幸村に会えるというもんだ。
ずっと会ってたんでしょ?ってそれが撮影中会ったは会ったがあまり喋らなかった。
…というよりアイツに避けられてたみたいだったんだ。大方あの忍びに何か吹き込まれたんだろうと思うけどな。だから今俺達の関係は微妙だ。
今回俺はアイツに手紙で旅行に行こうと誘ったんだ。内緒で来いってな。一種の賭けだ。まぁ来るだろうけどな。俺だし(苦笑)
旅行に誘ってそれだけじゃつまらないと思ったから、俺は今回ちょっとしたサプライズを考えたんだ。
何かって?
宿でお互い待ち合わせして俺が行けないって置手紙をしたんだ。
落ち込んでるところに俺登場!みたいな(ニヤ)我ながらいい案だろ?アイツ喜んで抱きついてくるだろう。
勿論その場で始まっちま・・・っていうと今は自主規制だ。俺としてはアイツとの熱い夜をもっと披露したいのだが…
この作者は照れてるせいか書けないって言ってるんだ。
まぁ大目にみてくれ。…俺はもしかしたら暴走するかもしれないしな(ニヤリ)
長くなったが…良かったら読んでやってくれよな!

おっとアイツが来たみたいだ。
俺は隣の部屋で幸村が部屋に入ってくるのを確認して、こそっと襖の間から覗きこんだ。



宿に着くと幸村は持ってきた二つの風呂敷包みを置いた。
その場に座って一息ついて、机の上の手紙に気がついた。


幸村へ

悪い。

今日急に仕事が入った。

いつそっちに行けるかわからない。

今日は一人で楽しんでくれ。

じゃあな。

       政宗より



わざとそっけない文で冷たい男を表した手紙に幸村は視線を落とした。
後ろからその様子を楽しそうに政宗はみていた。
幸村がどんなに落ち込むか、悲しむかを楽しんで見ていた。
手紙を読んだ後幸村はおもむろに立ち上がり、身につけていた衣服を全部脱いだ。
「わ…wいきなり(*^m^*) wktk wktk」
ドキドキしながらじっとその様子を見ていると…幸村は小さな包みから白い着物を
取りだし身に纏い、白いはちまきを頭に巻いた。
「ん…????」
そして手に藁人形を持ち、もう一つの手で五寸釘を数本ととんかちを持っていた。
「裏切りは…許さない…」
低い声色が部屋にこだまする。
「…この恨み晴らさないでいようものか…」
「え…Σ(●д゚|||)」
カーン!
「末代まで祟ってやるでござる…ケケケ」
「(Σ(||゚Д゚)ヒィ〜!!怖くて出ていけない;;)」
カーン!
「魂を地獄の業火に焼きつくせ!」
カーン!
カーン!
カーン!
一心不乱に釘を打ち続ける幸村の背中を見つめる政宗であった…。





一しきり藁人形に打ち付ける隙もないほど釘を打ち付けて、幸村ははぁっと溜息を洩らした。
そして、もう一つの大きな風呂敷から何かを取りだした。
手に持ってるものは小さな檻であった。その檻の中に小さな黒猫が入っていた。
幸村はそっと慈しむように子猫を取りだした。
また溜息をつくと…
「こんなに可愛いのに…可哀相に…」
黒猫の頭を優しく撫で、
「そなたの犠牲は無駄にしないから…」
幸村の目元がうるっとした。
「そなたの犠牲が必要なのだ…」
ギロリと幸村の目元が変わった。
「怨むなら伊達という名の男を怨め!その魂に刻み込め!伊達という名の…」
幸村の指が黒猫の首に指をかけた時、
「殺しちゃらめえええええ!!!!!(●ω<、)・゚・。」
政宗は後ろから幸村に抱きついてその行為を止めた。
「俺が悪かったよォ!!!幸村ァ目を覚ましてくれ!」
「…」
「なんで猫なんて捕まえてきたんだよ…ウエエエ;;」
幸村ははたと我に返り
「はっ!某は一体…(゚д゚) 」
後ろからむせび泣く声に気が付き、
「政宗殿!どうしてここに?」
「良かった正気に戻って…」
二人は向き合い、
「仕事ではなかったのでござるか?」
「バカだなぁ」
政宗は幸村のおでこを指で弾いて、
「俺を誰だと思ってんだ。仕事なんてSpeedyに終わらせてきたぜ!キラ」
「政宗殿カッコイイでござる」
コイツゥ…とやってる間に黒猫はバカップル乙…と言ったか分からないがその場から逃げだしていた。
「お前に会うためだよ」
「政宗殿好きでござるよ」
幸村はぎゅうっと政宗に抱きついた。
政宗も幸村会えなかった時間を埋めようと慈しむように強く抱きしめた…。


おしまい











「…終わらせるかよ!」

時間は深夜であった。

「ふざけんな!俺全然見せ場も無く終わるはずないだろ!イイハナシダナーで終わらせるか!まだちゅーもしてないのに!
おかしいだろ!?これからたーっぷり俺とアイツのあつうござるううが始まるんだ!」

「…ったく幸村の奴、せっかく内風呂がついてる部屋を取ったっていうのに 大きい風呂がいいって言って一人で入りに行って俺部屋で一人風呂かよ!おひとり様じゃねぇっつうの!」

「夜の豪華海鮮をたらふく幸村に食べさせて、酒に弱いアイツに飲ませた。あと少し粉を混ぜた。

……ん?別にいいだろ!恋人同士なんだから!ちょっと手が滑って薬が全部入ったのは俺のせいじゃないだろ!?」

「………ま、とゆーわけでよ、これから夜這い決行だ(キラ)」

寝室に向かうと、幸村は満足そうに寝息を立てて、眠っていた。
政宗は恨めしそうにその顔を眺めたが、よからぬ妄想を立ててニヤける。
幸村にまたがり、胸元の着物をはだけさせ、顔を口元に近づける。
「覚悟しろよ、俺は今夜は飢えた狼なんだからな」
その唇にキスをしようとしたら、幸村がぱちっとその大きな目をあけた
政宗はドキっとして慌てたが、
「いや…!その…違うんだ!これは!… 」
あたふたとしどろもどろになったが、はたと気付きキスの続きをしようと強引に肩を掴んだ。
「…ボソ」
幸村は何かを呟いた。それはいつもの幸村の声より低く押し殺したような声だった。
「え…?」
「某を裏切るな…」
ギロリと鋭い眼光で見据えた。
「某を裏切った時一生消えぬ呪いをかけてやろう…カカカ!ケケケ!」
誰とも分からぬ低い声がこだましたが…ぱたっと幸村は目を閉じて眠りに落ちた。
肩に手をかけていた政宗はそっと幸村から離れ自分の布団に静かに戻った。
夜の静寂が包みこんだ。



翌日、政宗は「先に帰る」という置き手紙を残し、国中を駆け巡り徐霊師を探した。


残された幸村は朝布団が空っぽなのを見て、(あと着衣の乱れがなかったことから)

「政宗殿のいくじなしィィィ。゚(゚´Д`゚)゚。ウエエエエン 待ってたのにィィィ」


二人の関係はまた微妙になった…。


おしまい(汗)




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