蒼紅 DS小説

□ 看病編
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政宗殿が某のせいで複雑骨折をしてしまったので、お世話をしたい所存にござる。

集中治療というものでしばらく部屋にも近づけなかったでござるが、政宗殿は脅威的な回復力で、やっとお会いできるでござる。

某は急いで政宗殿の処に足を運んだ。


「政宗殿ォォォ!!!」
がらっと襖の扉を開けて愛しの政宗の姿を見つけたが、抱きつきたい衝動を抑えて駆け寄った。
「おぅ心配かけたな幸村」
頭や頬をを撫でながら、そっと抱き締める。
「もう、大丈夫でござるか?」
「まだ痛むけど、こんなものすぐに治してみせるぜ」
キラっと星を飛ばしてみせると幸村きゅぅぅんとした。
「某政宗殿のお世話をいたす」
「え…」
「全力で尽くすでござる!」
「あ…いや…(不安だ…)」
キラキラと目を輝かせて幸村に何も言えなかった。





幸村は急須に適量のお茶の葉を入れ、沸騰したお湯を注いだ。
「政宗殿ォォォ出来たでござるー」
ニコニコ満面の笑みで走ってきてお盆から湯呑を持って渡そうとしたら
「あつうござるうううううう!!!!」
><の顔をして、湯呑茶碗をなげつけた。
「うわああああ!!!」
政宗、咄嗟に脇にあった刀で湯呑茶碗を真っ二つにし、中の熱いお茶が体にかかった。
「熱ちいいいい!!!」
「政宗殿大丈夫でござるか!?」
だっと駆け寄ったが、政宗はギロッと睨んだ。
「ふざけんな!!!この顔が火傷したらどうなるかわかってんのかお前!!!
世の乙女達が俺のこの顔で身悶えてハァハァするの楽しみにしてるんだぞ!!!
この顔で世の中の経済がどれだけ動くと思ってんだ!!!
まったくお前はお茶の一杯も淹れられないのか!!!」
なにか溜まってたらしく、一気に言い終えた後政宗ははっと我に返る。
幸村は目にいっぱい涙をためて体を震わせた。
「ううう…某お茶の一杯も淹れられない人間のクズでござる…。もう政宗殿には相応しくないでござる。
出てくでござる…うぇぇぇぇ〜ん。゚(゚´Д`゚)゚。」
幸村は政宗の真横で、荷物(ほぼお菓子)を風呂敷に詰め始めた。
「いや…おい…別にお茶一杯で出てけなんて言わないから…」
「エグエグ…温泉宿に行って思い出にひたって崖に行くでござる…ブツブツ」
はぁっと息を吐いて幸村の背中を抱き締めた。
「何もしなくてもいいんだよ…お前は傍にいてくれればそれでいいんだ…」
幸村は振り返って、
「本当でござるか?」
正面を向き直っってぎゅっと抱きつく。
「ああ…だから出てくな」
「政宗殿大好きでござる!!!」


こうして二人はまた深い絆のもとに結ばれました。めでたし めでたし



P.Sみんな忘れてると思うが俺体に熱湯かぶって今すごく痛いんだぜ?

誰か氷持ってきて(´●д;`)


おしまい

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