Dead Fox
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あ〜…
どうしようかな、この状況…
「Dead Fox様!、リンゴをどうぞ!!」
「ロイド、いい加減にしろっ!!」
「……」
今の状況を簡単に説明しよう
今日の点呼の係りはロイドだったので、前の様にしつこくされない様、アイツの目の前で「美味いリンゴが食べたい」と呟いてみたのだ
すると、それを聞いたロイドは、点呼を早々と取ると、直ぐにその場を去って行った
そこまでは良かったんだ 俺がまずい朝食を食べて食堂から戻ってくると、リンゴを持ったロイドが息を荒くして待っていたのだ
そんなロイドを見て、俺がその場で固まっていた所にジョシュアが来てしまい、今の状況が出来上がってしまったのだ
「ロイド、仕事に戻れ!。また所長に怒られるぞ?」
「邪魔しないでくれジョシュア。俺はこの瞬間に命を懸けているんだ」
こんな事に命懸けるなよ
「はぁ、この好きモノの淫乱看守が…」
そう呟くと、ロイドがいきなり「ぐはっ!!」とか言い出した
「ど、どうしたロイド!?」
心配したジョシュアが慌てながら聞くと、何故か鼻血を出しているロイドが呟いた
「き、鬼畜な発言萌えぇ…っ!」
…うん、駄目だなコイツ ←何気ひどいこと言ってる
ロイドの事はほっといて、取り合えず、リンゴだけは貰っておこう
そう思い、ロイドが持っていたリンゴを貰った
いや、奪ったと言った方が良いだろう
それを見たロイドはまた鼻血を出しながら「Dead Fox様が俺のリンゴを…っ!」等と頬を赤くしながら呟いていたが気にしない事にした
それから暫くその場にいたロイドだったが、交代の時間が迫ってきた為、ジョシュアに引きずられながら去って行った
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