Dead Fox

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昨日集めた情報を整理していると、ジャンが房の中へ入って来た





「よ、お邪魔するぜ?」



「…それは房に入る前に言えよ」





そう言うカインの言葉を気にせずにジャンはベッドに腰掛けた





「そんなに固い事言わないでよカイちゃーん」


「ちゃん付けすんな。ほらよ」





今出来たばかりの集めた情報を整理して書いた紙をジャンに渡した




その紙を受け取り、内容を確認すると、ジャンはヒューと口笛を鳴らした





「へぇ、いつの間にこんなに調べたのけ?。俺が独自に調べてたのより遥かに詳しいじゃねえか」



「貢ぎ物を持って来る奴らに調べさせた。一応、脅しを入れておいたから信憑性は高い筈だ」



「グラッツェ、カイ」





ジャンはそう言うと、情報が書いてある紙を破り捨て、備え付けのトイレへと流した




紙に残したままだと後が付くからか…





「これぐらい簡単だ」



「いやーん、それをさらりと言う所がまたステキよダーリン!」





ふざけながら抱き着いてきたジャンを受け止めるカインだったが、ジャンから臭うあるニオイが気になった





「ジャン、お前風呂入ったの何時だ?」





そう聞くと、ジャンは少し考えた後答えた 「確か、ベルナルド達が来る前だから…。二週間ぐらい前かな」





その言葉に、カインは驚き、慌ててジャンから放れた





「今すぐに風呂入って来い!!」



「えー、まだ大丈夫だってぇ」



「大丈夫な訳無いだろ!。風呂が嫌いならせめて三日に一度くらい入れ!」



「カイちゃんが一緒に入ってくれるなら良いぜ?」





笑いながらそう言うジャンに、カインはもう溜息しか出てこなかった







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