Dead Fox
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「カイ、ちょっと良いか?」
「?」
朝食を食べ終わり、移動をしょうとしたところでベルナルドに呼び止められた
長くその場に留まっていると怪しまれてしまう為、歩きながら話すことにした
ベルナルドはイタリア語で声を潜めて話し出した
「……お前に伝え忘れていたが、弁護士から連絡が入った。確定じゃないが、来週あたり、ジュリオが別なあ刑務所に移管されるかもしれん」
「…何故?」
「それ以上のことは分からん……。だがかなりまずい」
「ああ」
確かに、マズイ事態だ
一緒に脱獄して来いという命令なのに、これでは一人欠けてしまう
残った奴らで脱獄して、それから別の刑務所のジュリオを救出に行くなんて、無謀にも程がある
「ジャンは何て言っていた?」
「リミットが早過ぎると嘆いていたよ。まぁ、脱獄の方は何とかすると言っていたし、後はLUCKY DOGに賭けるしかないさ」
「あんまし、プレッシャーを欠けてやるなよ。ボスになる前に潰れたら可哀相だ」
苦笑しながら言い、カインはその場を放れた
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