Dead Fox
□4
2ページ/6ページ
点呼が終わった後、昨日と同じでまた、幹部達との顔繋ぎをするための準備にかかった
ジュリオ幼馴染だから後回しにしても問題が無いという事で、先にルキーノに会うことにした
ルキーノの房に着くと、カインが来た事に気が付き、すぐに房の扉を開けてくれた
「グラッツェ」
「プレーゴ、さっさと入れ」
「ああ」
房の中に入ると、ルキーノは自分が座っているベットに座れと、ベットを叩いたので取り合えず座る事にした
「で、何の用だ?」
質問されたので答えてやった
「意思の疎通を図るために、軽く雑談しに来たところだ」
「……」
「?、ルキーノ??」
行き成り黙ってしまったルキーノに心配になったカインが様子を窺おうと、顔を覗き込もうとした瞬間、顎を掴まれ、顔をじっくりと見られた
「な、何するんだ!?」
「…お前、意外と可愛い顔してるじゃねぇか」
「は?」
え?、今コイツなんて言った??
カインが固まっていると、さらにルキーノは続けた
「女顔で、かなり整った顔立ちをしてるな。男なのが惜しい、女ならおれの店で働かせるのにな」
「……それはどうも。一応、この顔使ってやる仕事もあるからな、重宝してるよ」
ルキーノの言葉を軽く受け流しながら言うと、「ほぉ…」と言いながら、ルキーノはさらにカインの顔を見始めた
…あんまり見られると流石に恥ずかしい
「あんまり顔ばかり見るな。…恥ずかしい」
「ん?、ああ、悪い」
やっと放してもらえた顎を摩りながら、カインは自分の《顔》の使い方を説明した
「アンタが言った通り、俺は女顔だろ?だから、それを利用して女装しながら仕事をするんだ」
「ちなみに、どんな仕事なんだ?。女装しながらする仕事は」
ルキーノが聞いてきたので、女装している時に使う、妖艶そうな顔を作りながら言ってやった
「簡単だ。女装をして、愛想良さそうにしながらターゲットを誘い出し、人気の無い所で一気に狩る。…それだけだ」
最後の所を、ウインクをしながら言うと、ルキーノは何故か目を逸らした
→