Dead Fox

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点呼が終わった後、昨日と同じでまた、幹部達との顔繋ぎをするための準備にかかった




ジュリオ幼馴染だから後回しにしても問題が無いという事で、先にルキーノに会うことにした




ルキーノの房に着くと、カインが来た事に気が付き、すぐに房の扉を開けてくれた





「グラッツェ」



「プレーゴ、さっさと入れ」



「ああ」





房の中に入ると、ルキーノは自分が座っているベットに座れと、ベットを叩いたので取り合えず座る事にした





「で、何の用だ?」





質問されたので答えてやった





「意思の疎通を図るために、軽く雑談しに来たところだ」



「……」



「?、ルキーノ??」





行き成り黙ってしまったルキーノに心配になったカインが様子を窺おうと、顔を覗き込もうとした瞬間、顎を掴まれ、顔をじっくりと見られた





「な、何するんだ!?」



「…お前、意外と可愛い顔してるじゃねぇか」



「は?」





え?、今コイツなんて言った??




カインが固まっていると、さらにルキーノは続けた





「女顔で、かなり整った顔立ちをしてるな。男なのが惜しい、女ならおれの店で働かせるのにな」



「……それはどうも。一応、この顔使ってやる仕事もあるからな、重宝してるよ」





ルキーノの言葉を軽く受け流しながら言うと、「ほぉ…」と言いながら、ルキーノはさらにカインの顔を見始めた




…あんまり見られると流石に恥ずかしい





「あんまり顔ばかり見るな。…恥ずかしい」



「ん?、ああ、悪い」





やっと放してもらえた顎を摩りながら、カインは自分の《顔》の使い方を説明した





「アンタが言った通り、俺は女顔だろ?だから、それを利用して女装しながら仕事をするんだ」



「ちなみに、どんな仕事なんだ?。女装しながらする仕事は」





ルキーノが聞いてきたので、女装している時に使う、妖艶そうな顔を作りながら言ってやった





「簡単だ。女装をして、愛想良さそうにしながらターゲットを誘い出し、人気の無い所で一気に狩る。…それだけだ」





最後の所を、ウインクをしながら言うと、ルキーノは何故か目を逸らした







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