Dead Fox

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ベルナルドと別れた後、前にジャンから聞いていた囚人の居る房へ向かった




刑務所内で色んな物が流通しているのは知っていたが、誰がそういう商売みたいな事をしているのかまでは俺も知らなかったから調度良かった




ジャンが紹介してくれたシモン爺さんという人は、かなり信用できる人らしく、ジャン自身も良く利用しているらしい




房に着き、中を覗くと、何かの作業をしているみたいだっだ




少し申し訳ないと思いながらも、カインは声をかけてみた





「爺さん、アンタがシモンって爺さんで合ってるか?」



「……誰だ?」





カインが声をかけると、爺さんは顔だけこっちに向けてくれた





「ジャンからアンタの話し聞いて来たんだが……。今大丈夫か?」



「ジャンカルロから?。・・・ああ、お前さんがカインか」





そういうと、シモン爺さんは何かの作業を止め、体ごとこっちに向けてくれた





「ジャンカルロから話しは聞いてるぞ。お前があのDead Foxなんだってな」





そう言われたので。カインは「ああ」と返した





「それで、お前さんは何が欲しいだ?」





…お前はという事は、ジャンも何か頼んだという事か




ピック類は、俺がジャンに渡したから無いとして、それ意外の何かか




まぁ、深く考えなくても良いか そう結論を出し、カインはシモン爺さんに用意してほしいモノを言った





「日保ちする食べ物と甘い菓子類を集めてくれないか?」



「日保ちする食べ物は分かるが、何で菓子が欲しいんじゃ?。脱獄するんじやろ?」



「声がでかいよ爺さん。…脱獄するにも、した後にも、頭を使うだり?。疲れた頭には糖分が一番だからな」





カインがそう言うと、納得したのか、シモン爺さんは話しを進めた





「集めてやっても良いが、お前さん、どこまで出せる?」





ワーオ、驚いた Dead Foxに金を請求してくる奴がいるなんて知らなかった




世の中は広いもんだね





「金じゃなきゃ駄目か?」





カインがそう聞くと、爺さんさんは少し考えた後答えた





「別に金じゃ無くても良いが、それ相応の物を貰う事になるぞ?」



「金じゃなくて良いなら良いか」





爺さんの言葉を聞き、カインはポケット等にしまっていた物を取り出した




ポケットから出した物を一度確認してから、カインはそれらを爺さんの前に並べた





「ほぉ、ピックと煙草にガムか。良く持ってたな」



「Dead Foxには毎日貢ぎ物を持って来る奴らが居るからな」





爺さんは、カインが出したそれらを一通り確認すると、「良いじゃろう」と言ってくれた





「来れだけあれば、交渉もしやすい」



「そうか、ありがとう。…外に出る事が出来たらCR:5の連中を通してアンタに金を届けるよ」



「ああ、頼むぞ。集まり次第届けさせるからそれまで待ってるんじゃな」



「ああ」





返事を返すと、カインはその場から移動した




爺さんは、カインが居なくなったのを確認してから、また作業に取り掛かった







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