アニメ補完計画

□ケロロ 復活!怪傑ドーパミン
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「良く寝てるし…ちょっとくらい、いいよね?」

誰に言うでもなく、夏美はそう呟くと、ギロロの頬を突いた。
弾力性のある頬は、プニプニと触り心地が良い。
いつも何気なく掴むケロロの頭は、大抵お仕置きをする時。
ギロロを抱き上げる時や怪我の治療をした時にしたって、じっくり感触を確かめる様に意識して触った事はない。
自分達とは違うその肌は、思った以上に気持ちが良い。
夏美はこれ見よがしに腕やお腹と順に触って行く。
普段は絶対に触らせてくれないだろうが、眠ってしまっていては関係ない。

「ちっちゃいし、プニプニだし、微妙にしっとりしてるし、なんか赤ちゃんの肌みたぁい!
 結構カワイイかもぉ〜」

掌をグニグニと弄っていると、ギロロの呻き声が聞こえた。
反射的に夏美は手を離す。
それとほぼ同時にギロロは目を覚ました。

「う…ん…?」
「気が付いた?」
「ななななな、夏美ィ!?
 どど、どう、どうし…」

飛び起きる様に起き上がるギロロ。
夏美はその様子に、自分があちこち触っていた事がバレていないと確信し、ホッとした。
そして、なんだか可笑しくなってしまい、クスクスと笑って答える。

「何でここにいるかって?
 そりゃ私の部屋だからよ」

 
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