アニメ補完計画

□夏美 今日の占い
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いつもと変わらない日向家リビング。
学校から帰宅した夏美と冬樹がソファーで寛いでいる。
そこに、突然現れたケロン人。
菫色の体に耳型の帽子、まだ尻尾も生えてる。
どこかで見たことがあったけれど、夏美は直ぐに思い出せなかった。

「私、ケロン軍看護長のプルルと申します。
 ケロロ小隊の健康管理の為に、暫くここに滞在させてもらうことになりました」
「あ!君は確かガルル小隊にいた!」
「あっ!」

冬樹の言葉に、以前ガルル小隊が訳の分からない挨拶をしに来た時のことを思い出した。
あの時は突然のガルルの訪問に驚いて、それどころではなかったが、確かケロロと親し気に会話をしていた気がする。

「ええ、現在はガルル小隊に所属してます。
 それから、ケロロ君とギロロ君とゼロロ君…あ、今はドロロ君だったわね。
 彼等とは幼訓練所からの幼馴染なんです」
「「え!?そうなの!?」」

ニッコリと微笑むプルル。
驚きの直後、好奇心に瞳を輝かせる冬樹。

「ねぇ!昔の軍曹達ってどんなだったの!?」

思わず前のめりになって聞く。
それに驚く様子も気分を害する様子もなく、プルルは考える仕草をする。

「そうねぇ、ケロロ君は今と全然変わらないと思うわ。
 昔から玩具が好きで、マイペースで、我儘で。
 やるなと言われることを率先してやる様な破天荒な行動で周囲を困らせたりしてね。
 ふふ。ギロロ君なんか良く色々なことに付き合わされては振り回されててね。
 大変な目にも遭ってるのに、いつも一緒にいるのよ」
「へー…」
「伍長が軍曹に振り回されるのは昔から変わらないんだね」
「そうね。ギロロ君はとっても面倒見が良くて、絶対にケロロ君を見捨てたりしなかったわ。
 自分は悪くないのに、一緒に謝ってたり。
 いつも先頭立って何かをするのはケロロ君なんだけど、雲行きが悪くなってくると直ぐに投げだしちゃったりしてたから。
 それに、困ってる子を助けてあげたり、身体の弱いゼロロ君の面倒も見てたわね。
 そういう優しさとか、真面目で一生懸命な所は今も変わってなくて安心したわ」
「なんか分かる気がするわぁ」

あまりにも今と変わらない二人が簡単に想像が出来た。
夏美は嬉しそうに微笑む。

 
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