アニメ補完計画

□ケロロ 復活!怪傑ドーパミン
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ラジオジャックをした事により、夏美からキツイお仕置きを受けたケロロ小隊。
転がっている他の隊員には目もくれず、唯一お仕置きを受けなかったギロロに近づく夏美。
ギロロは先程のスモモ役を夏美に見られてしまった事から、真っ白になって崩れていた。
お仕置きを受けているケロロ達の断末魔にも、夏美の声掛けにも何の反応も示さない。
夏美はあから様に溜息を吐くと、ギロロを抱き上げ、そのまま日向家へと戻って行く。
普段ならば触れただけでも慌てふためくギロロだが、今は別の所に意識が行ってしまっている為、大人しい。

日向家リビング前で夏美は抱き抱えるギロロを見た。
このままテントに戻しても、リビングで寝かせていても良かったのだが…。
何かを決めた様に小さな笑みを浮かべると、夏美はそのまま自室へと戻って行った。

「普段が普段なだけに、あれは恥ずかしいわよねぇ」

夏美はギロロを自分のベッドへ横にし、その様子をベッドの端に肘を付いて眺める。
先程まで真っ白になって固まっていたギロロだったが、今は目を閉じ、眠っている様だ。
それとも単に衝撃を受け過ぎて気を失っているだけか。
どちらにしろ、夏美には判断出来ない事である。

「ほーんと、真面目よねぇ…」

普段は軍人だのソルジャーだのと真面目一本槍なギロロ。
特に夏美の前ではツンケンとしてしまい、冗談の一つもまともに言えないのだ。
稀にケロロに乗せられて妙な格好をしたりしている事もあるが、どれも嫌々やらされているといった感じ。
今日の様にノリノリでなりきっている姿は初めて見る。
夏美は、小さな溜息を吐く。
呆れた表情を浮かべながらも、瞳は悪戯を仕出かした子供を見る様な、そんな優しさを含んでいた。
そのまま暫く寝顔を眺めていた夏美だったが、ふとした出来心が湧き上がる。

 
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