漠然


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漠然 脳内
ァタシは何をしてるの?
ナニガシタイノ

ドウナリタイノ

そんな脳内の中、抱きしめ抱きしめらたァタシの背に違和感を感じた。

もう解っていた。

下着のホックが外された事を。

ァタシは自分はゴミ人間だと解っていながら、

解っていながら身を委ねた。

彼は何も言わなかった。

ァタシも何も言わなかった。

沈黙が流れて

お互いタバコに手を伸ばした。

同じ種類のタバコだった。

会話はなかったけれど

お互いの脳内が一時のナニカに浸食されてたんだろう。

彼はタバコと財布を服のポケットに入れた。

帰る合図だとすぐ解った。

「さてと」

と立ち上がる彼はどことなく申し訳なさそうな、切ない顔をしてた。

彼が優しい事を知ってるァタシの方がタフに割り切ってたのかもしれない。

「じゃ…」

彼は玄関へ向かった。

バツの悪そうな顔をして。

「気にすんな。勉強頑張って」

口に出てびっくりしたァタシのセリフ。

「ん」

バタンと玄関が閉まった。
ァタシは部屋に戻ってすぐタバコに火をつけた。
タバコ、水、タバコ、水。

バカもいいとこだわ。

それと同時にァタシは感じた。

バカは死ぬまで治んない。

その時感じたとか言うよりも。

とっくの前に解ってたのかもしれない。

この先ァタシはどうなるんだろう。


何だか胸騒ぎがした。

自分が怖い。

脳内も自律神経もとち狂って…

長い目で見よう。

仕方ない。


ゲスアマ。



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