ONE PIECE

□第7話
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『もう…やだ……10日目だよ……』

ロー「うるせェ。俺に文句言うな」

『ストレス溜まる…』

ロー「それはこっちのセリフだ」

『だって!!!仕方ないじゃん!!!慣れてないもん!!!』

ロー「知るか」


…はい。実は潜水して今日で10日目。そろそろ日の光を浴びないとまじで頭おかしくなっちゃいそうだし、服いい匂いしないし、気分も上がらないからお酒だって飲んでない。

他のみんなは慣れているのか、いつも通りだった。

…のが、また腹立つ!!←


『島まで遠い…遠すぎる…』

ロー「行くっつったのはレイ、お前だろ」

『私だけじゃないもん!』


――――10日前。


甲板でいつものように洗濯物を干し、日光浴がてら本を読んでいるとニュース・クーが何かを落としていく。

それはいつもの新聞じゃなくて、


『招待状???』

ロー「……」

ペンギン「"イースターの祭典"へようこそ…」

シャチ「イースター??」

『文献で見たことあるわ。死んだはずの神が3日後に生き返ったことを祝う祭りかなにかだったはず…』

シャチ「祭り!?行こう!!」

ロー「…怪しいな」

『ほんとに。しかも御丁寧にエターナルポースまで』

ペンギン「罠にしか思えんな」


と、まあ3人で反対していたものの"ある言葉"が決め手となる。


シャチ「え、島の祭典で優勝したら賞金とお酒と食材がもらえるって!!!」

『よし!!行こう!!!!!』

ペンギン「おい」

ロー「バカが…」


―――と、いうわけで、エターナルポースを頼りに舵を取り、島へ向かってるわけなんですけども…!!


『まさかこんなにも遠いとは…』

ロー「もしくはとっくに罠に掛かっているかだな」

『え?』


と、その時、ガタン!!!と大きく船が揺れた。

窓を見れば何かがへばりついていた。


べポ「キャプテーーーーン!!!!」

ロー「何があった」

べポ「わかんない…突然舵取れなくなって…」

『待って…なんで……』

べポ「どうしたの??」

『気の所為かもしれないこともないと思うけど…いや、でもありえない………』

ロー「なんだ」

『この船"運んでる"の……ラガーフロットワーム…かも……?』


……………………

…………

……


『こりゃまた御丁寧なことで…』

ロー「神殿の上に船を上げるとはな。俺らが貢物と言いたいのか」


船を降りて見渡すと周りは水で囲まれており、向こう岸に妙に綺麗な道が出来ている。

…まるで、私たちを呼ぶみたいに。


『まんまとやられたね』

ペンギン「思い返せば全てが怪しかったのかもな」

シャチ「なんで2人して俺を見るんだよ!!!!!」

『まあ、確かにね、ちょっと思い返せばあれはニュース・クーじゃなかったのかも……』

ペンギン「レイ…」

『いやあ、よく見たらちょっといつものニュース・クーより青みがかってたかなー』

ペンギン「はぁ…」


と、頭を抱える我が船のオカン(ペンギン)。


シャチ「っていうか誰がここまで運んだんだよ」

『恐らく、ラガーフロットワーム』

シャチ「なんだそれ??」

『伝説の海獣よ。本当は存在しないはずなんだけど……』


と、その時だった。


"君たちが"ハートの海賊団"?"


ロー「誰だ」


その声と共にローが私の目の前に立つ。


"んー、そうだなあ。ゲームマスター、とでも言っておこうかな?"

『ゲームマスター…?』

ロー「なぜ俺たちを"呼んだ"」

"…へえ…バレてたんだ"

ロー「質問に答えろ」


ローが力強くそう言えば、木霊する声がクスクスと笑い出す。


"少しゲームがしたいだけなんだ。たまには息抜きにどう?"

ロー「そんなことしてる程暇じゃねえ」


ローが踵を返し船の中へ入ろうとした時、


"まあ、待ってよ。これはただの"ゲーム"なんかじゃないんだからさ"

ロー「!!!」

シャチ「船長!!!」


木に掛かっていた弦がローを神殿から押し出した。


『ロー!!!』

ロー「チッ……」

『ロー、しっかり息止めてよ…!』


ザッパーーーーーーン!!!!!


ペンギン「船長!!レイ!!くそっ!」

シャチ「ペンギン!確かレイが泳げるはずだっから大丈夫………!?」

『ぷはっ…!』


なんで……海水は大丈夫なはずなのに……!!


"ふふふ、君が異能者なのは知ってるよ"

『っはあ!』

"純水さ、そこの水は"

『くっ……』


ダメ…もう………。

全身の力が抜けてきた時だった、


"ま、君たちを殺すのが目的ではないからね"

『!!』


身体に弦が巻きついて私とロー、いっぺんに引き上げた。


『ゲホゲホっ…!ロー!しっかり…!』

ロー「げほっ…悪い……」

『ったく…どういうつもりなの…!!』


力を使おうとした時、手に違和感を感じた。


『………あれ?』

ロー「…………」

ペンギン「大丈夫か!!レイ!!!どうした!!!」

『ははー、ナニコレー…』


ぐるぐると私の手首とローの手首を結ぶ弦。


"ゲームへの参加者は各船から2人。それ以外の船員たちは…"

「「「うわああ!!!」」」

『なに!!?』


振り返れば私たちの船を運んだラガーフロットワームが純水の中を泳いでいた。


ロー「質の悪ィゲームだな…」

"ゲームだからね。一応君たちの船員は景品になるわけだ"

『仲間を景品呼びするなんて…最ッ低ね』

"どうとでも言えばいいさ。さ、早く始めよう"


ローと顔を合わせまるで私達を迎えるようにできた道へ進む。


"ようこそ…"復活"の島……リザレクション島へ………。…楽しいゲームの始まりだ……"
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