ONE PIECE
□第3話
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『ほー…なんとも………』
ペンギン「人が住める島ではないなこれは」
『ほんと、薬草取りに上陸って…』
「『ハートの海賊団(ウチ)くらいだよな/ね』」
この島はどうやら医者にはありがたい島らしく、薬草がたくさん手に入る"ヤクソウ島"と(まんまじゃねえかとツッコミを入れたいけどあえてスルーして)呼ばれているらしく、タダで手に入れるほど怖いものはないが、薬草を摘みに行くことに。
ログもすぐに溜まるみたいだから明日にはもう出航できるみたい。
『に、しても…珍しい薬草ばっかりだね』
ペンギン「そうだな、見たことない薬草ばっかりだ」
本を片手に、危険ではなさそうな薬草を摘んでいく。
ちなみに、船を停めた場所から西側を私とペンギン、東側をべポとローが回っている。
『(…何かあったら発煙筒を使えだなんて)』
そんなに危険な島なのかな?まあでもジャングルみたいだもんなー。
なんて思っていると、
グルルルル………
『!!!!』
ペンギン「?どうしたレイ」
『…ペンギン…どうやらこの島………かなり危険らしい』
ペンギン「!!!」
―――一方、べポ・ローチームは…。
べポ「あ!キャプテン!これも!」
ロー『ああ』
順調に薬草を摘んでいるらしく、すでにべポの背負っている籠はパンパンになっていた。
べポ「いっぱいだね!しばらく困らなさそう!」
ロー「…………」
べポ「キャプテン?」
ロー「…気味悪ィ」
べポ「???」
ロー「とっとと出るぞ、この島」
べポ「アイアイ!」
……クスクスクス…バカな奴ら………。
―――日が沈む頃。
『はぁ…はぁ………』
ペンギン「くそっ……」
『ペンギン、どうする?』
ペンギン「"それ"使うにしても…船長やべポたち"以外"にも場所教えることになるからな…」
はぁ…と一息を吐くペンギン。
そろそろ私の体力にも限界が見えてきている。
『…ペンギン、薬草持って先に船に戻って』
ペンギン「なっ!バカなこと言うな!置いて行けるわけねえだろ!」
『発煙筒使うから』
ペンギン「レイ!!!」
ガッ!!と肩を掴まれ、怒鳴り声にも似たような声を上げるペンギン。
ペンギン「俺は…仲間を置いてなんて行けない」
『………』
ペンギン「お前が犠牲になるとこはもう見たくねえ!!」
そう言われ思い出すあの頃。
『…そういえば、あの時は私がローを護ったんだっけ…』
ぽつりと呟けば、え?と力を緩めるペンギン。
『ペンギン、いいの。"能力"を使うから』
ペンギン「!!!」
『みんなに、ローやべポたちにも、潜水してって言ってきて』
ペンギン「…っ!けど…!」
『大丈夫だから。こんな島くらいなら…すぐ潰せる』
ペンギン「ゾクッ)…っ!」
私の気迫に負けたのか、唖然とするペンギン。
『だから早く…!!ペンギン!!!後ろ!!!!』
ペンギン「えっ…」
ザシュッ…!!
『ペンギン!!!!!!!』
ペンギン「かはっ…」
『ペンギン!しっかりして!!ペンギン!!!』
……ククク…この島に……立ち入ったこと………後悔させてやる………海賊共め………
どこからか反響して聞こえる声。
『チッ………』
パァアァアアン!!!
と発煙筒を使えば赤色の煙が一直線に上がってく。
『ロー………お願い……来て………………』
……ペンギンだけでも…………。