ONE PIECE
□第1話
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今日も何も変わらない日々。
「おっ!レイちゃん!久しぶりだねえ!」
『お久しぶりです、いつもと同じのいいですか?』
「いいよいいよ!持っていきな!」
『ありがとうございます』
いつものように街へ降りて、
「あら〜!レイちゃん!元気にしてる?」
『はい、お陰様で。いつも美味しい果物助かります』
食料調達して、
「いつもありがとうねえ、こんなオンボロのお店に顔出してくれて」
『とんでもないです。ずっとお世話になってましたから』
「ふふふ、また早く顔を見せに来てね」
みんなに挨拶して、
『さあ、帰ろうか』
山奥にある家へと帰ろうとしていた。
―――のに、
ザワッ…!!
『?』
思わず足を止めて振り返ると、血相を変え走ってきた八百屋のおじさん。
『どうしたのおじさん、そんなに慌てて…』
「レイちゃん!早く家に帰りなさい!…また海軍だ…!!!」
『えっ………』
―――最後に奴らが来たのはいつだっけ。
そんなことを思いながら足早に家路へとつく。
『(まあすぐに逃げれるように準備はしてるし…てか、今までこんな山奥まで来ないし…今回も大丈夫だろうな)』
なんて、軽く思っていると、プルプルプル…と伝電虫が鳴る。
嫌な予感がしたのは……
『もしもし…?』
「レイちゃん!今回は…………!!」
……気のせいでもなかった。
『…まじでか…………』
さて…、いよいよこの島にも居れなくなったな……。
『全く…どんなタイミングで嗅ぎつけてきたのよ………"ボルサリーノ"』
必要最低限の荷物を持ち、家から出ると、感じた強い威圧。
『おいおい…さっき島から出たんじゃなかったのかよ………』
チッ…と軽く舌打ちをして走り出すとガサガサガサ!!と草木が揺れた。
黄猿「見つけたよ〜ようやくだねえ」
『くそっ……』
そして、私が戦闘態勢に入る前に、奴らは攻撃をしてくる。
『本気で殺すつもりなのね…ったく…!』
とりあえず全速力で森を抜け、迷路のような洞窟へと入る。
『はぁっ…はぁっ……!』
"力"で霧を作り目眩しをしたつもりだったけど…
『っぁ!』
黄猿の光線で足をやられた。
『まだ……死ねないのに……っ!』
"奴"を殺すまでは…死ねない………!
『ギリッ)……っ!』
重い足を庇いながらなんとか洞窟を抜け出し、海を一望できる丘まで出てきた。
が、
『はは、そりゃそうか…あんな人数で足りないと思うか…』
目の前には軍艦が1隻。
―――そして…。
黄猿「残念だったねえ〜。もう観念しようか〜」
『……私は…諦めない……っ!』
ピカッと光った後、目の前が赤く染まる。
『かはっ…!(やば…アイツ本気だ……)』
ドサァッ…とその場に倒れる。
『…っは………!』
黄猿「すごいねえ、まだ生きてるのかい〜?早く楽になればいいのにねえ〜」
『はっ…お前に……殺られるなら………っ!』
黄猿「!」
"力"を使って一瞬で空を飛ぶ。
―――もちろん、軍艦1隻も越えて。私は夢中で飛んだ。
……そして…
黄猿「八尺瓊勾玉」
『っ!!!』
ザッパーーーーン!!!!!
―――それから記憶はない。