短い時の中へ

□その人、黒2
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『私…教授の事……好きなんだ…』






アミがスネイプの事を好きだと自覚してから、早3ヶ月が経った。

あれから得に大きな変化もなく、毎日を過ごしていた。



『き、教授に!?私が!?』
「お願い!アミはスネイプのこと平気でしょ?私耐えられないの!」


クラスに課題として出されていたレポートを提出しに行って欲しいと、同室の生徒から頼まれる。


『(私だって…顔会わせずらいのよ!今は得にさ!)』


断りきれなかったアミは、どうにでもなれ!と引き受け地下教室まで歩いていた。


『どうせ行くなら…お願いしてみようかな…』


考えながら歩いていたら、あっという間に教室までたどり着いていた。


コンコンコンー

『グリフィンドール1年のヤマグチですが、スネイプ教授いらっしゃいますか?』
「入れ。」
『失礼します。レポートの提出をしに来ました。』
「そこに置いておけ。」
『はい。』


スネイプに言われた場所にレポートを置いたアミは、そのまま教室を後にしようとしたものの、またしても捕まってしまった。


「飲んでいけ。」
『わっ!ありがとうございます!』
「……」


スネイプと一緒にいられるのは嬉しかったが、まともに顔も見れない上に何を話したらいいのか分からないアミは黙ったまま飲むことにした。


『(この沈黙…耐えられない……)』
「……」


アミが紅茶を飲む中で、スネイプはひたすら羽ペンを動かし採点していた。

スネイプにばれないように,アミはスネイプを盗み見る。


『(黙っていると怖いけど、ちゃんと私たちの事見てくれているし…授業だって、的確なアドバイスや注意をしてくれるのに…)』
「我輩の顔に何かついているかね?」
『ひぇっ!?…あ、あの……』


じっと見ながら考え事をしていたため、スネイプにばれてしまった。急に声をかけられて変な声を出してしまったことに、恥ずかしさがこみ上げてくる。


『ぁ…何でもないです………』
「そうかね。」
『?……っ!?…』


下を向くアミの頬に温かいものが触れる。
顔を上げると、目の前にスネイプの顔があり彼の手だと気づくのに時間はかからなかった。


『ああああの、教授!?』
「少し黙っていたまえ。」
『っ……』


言われるがまま、固まるように黙るアミに、スネイプの口角がわずかに上がる。


『(あ…教授が笑った……)』
「…!……無意識だと思うが…」
『教授・・?』
「あまり異性の前で、そのような表情をするものではない。」
『ぇ…』
「勘違いをしてしまう…」


アミが聞き返す前に、スネイプは手を離し椅子へと戻ってしまった。
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