小説エゴイストA
□束の間の
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コツコツと自分の靴音だけが通路に響き渡る。
郵便受けに入っていた折り込みチラシを片手に玄関のドアを開けると野分の靴が見えた。
今日は帰ってきてるのか…
連絡くれたら早めに帰ってきたのに…
そう思いながらリビングに入るが誰もいない。
カバンと郵便物をリビングに置き、風呂の準備をする。
「野分?」
小さくノックをして野分の部屋を覗くと倒れ込むように熟睡している野分がいた。
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