小説エゴイストA

□今はもう、思い出すだけ
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空が高く感じる。





少しずつ風が冷たくなってきて、緑に溢れていた公園は景色を変えていく。





夏の終わり。秋の始まり。




ちょうどこんな時期だった。




秋彦に好きな人がいると知ったのは。



その人の話をしている時の秋彦を見て本気なんだと嫌でもわかった。





夏の終わりと同時に俺の想いも終わるんだと感じた。






なぁ秋彦、俺はお前が好きだったんだ。




お前がその人を好きになる前からずっと…





お前が誰を好きでも俺はお前が好きだった。




こんなに好きになってしまったから、俺はお前を一生好きでいるんだろうと思ってた。





報われなくても届かなくてもずっと…
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