小説エゴイストA

□いつもがいつもじゃなくなる日
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いつものように野分に着替えを渡して、
いつものように少ない会話をして、
いつものように平気な振りして帰るはずだった。







いつも野分を待つ場所にしている中庭のベンチに人がいる時点でいつもとは違っていたんだ。




中庭に対して背を向けるように置いてあるから中庭から歩いてきた俺に気づかなかったのだろう。




看護師が二人声を潜めて会話をしていた。




「ねぇ、研修チームの最後の一人決まったみたいよ」




「そうなの?誰?」




「草間先生!」






研修チーム?草間先生?
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