小説エゴイストA

□あなたに出逢う前の夢
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「なぁ先生、俺もうすぐこの世界からいなくなるんだろ?」






「そんな事ありませんよ、悲しい事言わないで下さい」




「いいんだって。…こないだ親が話してるの聞いたんだ。

『いつどうなってもおかしくない』って…」






「…………それは」







「前より疲れやすくなったし薬も増えたしさ。
俺の体の事は俺が一番良くわかるよ」





「…………………………」






「でも、だからって『もうどうでもいい』とか思ってないし
諦めたりしないから大丈夫だよ。







…ただ、こうして話せるうちに言っておきたい事があるんだ」






「何ですか?」
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