小説エゴイストA
□先生の好きな人
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「ねぇ、上條先生の課題できた?」
「もちろん、言われた日からやり始めたよ」
「だよね。
講義中は怖いけど真面目に授業受けてたら何も言ってこないし、
質問されて答えたら『良くできました』みたいな笑顔になるんだよね!」
「あの笑顔ヤバいよね!
てか前にいるの上條先生じゃない?」
「本当だ、しかも一人じゃん。
チャンスじゃない?声かけてみる?」
「あ、でも電話するっぽい」
「もしもし、のわー?」
「「…………………え?」」
「今から帰るー。
今?…ここはー…コンビニとー、バス停とー、郵便局とー…」
「…かなり酔ってるね」
「てか付き合ってる人いたんだぁ…」