小説テロリスト
□だって楽しみだったから
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「もういい!宮城なんてもう知らねー!」
「こっちのセリフだ!勝手にしろ!」
荒々しくドアを閉め、宮城が出て行った。
一緒に出掛ける予定だった休日の朝。
急に宮城に仕事が入るのは今までも何度かあったし、仕事なら仕方ない。
でも、楽しみにしていたから少し拗ねてみた。
それが全然少しにならず、結果言い争いになって今に至る……
この分じゃ大学に泊まり込んで帰ってこないかも…
しんと静まり返ったリビング。
何だかすごく寂しくて耐えきれず外へ出た。