リクエスト
□現実すら越えるほど
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ドラマみたいだなと思った。
買い物袋を片手にエレベーターに乗って、
これからの時間に頬を緩ませながら通路を歩いて、
ガチャリと開いたドアに『タイミングいいな、やっぱり俺たちは運命だな』
と都合良く解釈して、
出てきた人を見た瞬間に、
「え?」
「あら?忍」
全ての思考が停止して、
ドラマみたいだなと目の前の光景を他人事のように見つめていた。
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