小説エゴイスト@
□暑さゆえ
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夏は嫌いだ。
「暑いから」ってヒロさんがあまり触らせてくれないから。
最終的には俺が勝つからいいんだけど、
始めに拒否されるのはやっぱり悲しい。
「暑ぃ…」
その愛しいヒロさんは買い物から帰るとすぐに
エアコンと扇風機をつけソファで寝そべっている。
ヒロさんは寒さより暑さに弱いのかな。
ヒロさんメモに追記しておこう。
「野分ー、暑ぃ。何か涼しくなる事ねー?」
「涼しくなる事?」
「何でもいいから涼しくしてくれ」
「じゃあ怖い話でもしましょうか?」
「…………それはいい」
「冷たいシャワーでも浴びてきたらどうですか?」
「そうする」