小説エゴイスト@

□外で手をつなぐ方法
1ページ/6ページ



まただ…
またやってしまった……



どうして俺は言葉が足りないんだろう。

と言うより言い方が悪いのか?


どちらにしても野分を傷付けた事に変わりはない。






あれは3日前の出来事。


久しぶりに休みが重なり特に予定を決めないまま外出した。


服を見たりインテリアショップに行ったり、至って普通に過ごしていたのだが…


何かある毎に手が触れる。身体が触れる。


その度に何か緊張して…



でもあいつは緊張どころかそんな俺を見て楽しそうに触れてくるから、
その余裕な感じにムカついて言ってしまった…




「何なんだよ!もうお前とは出掛けねぇ!帰る!!」




そのまま俺はダッシュで帰って部屋に直行してしまい気が付いたら寝てた。
起きたら野分はもう仕事に行ってて…



それから今日までメールも電話もない……



もっと何か言い方あるよな…

いや、でも恥ずかしいだろ。
俺日本人だし!
むしろあいつがオープンすぎるんだ!



なんて、何をどう理由付けてもメールも電話もないのは事実…



自分から送った事はないくせに野分から連絡がないと
ムカついたり心配したり不安になったり寂しくなったり落ち着かない。



あいつも俺からの連絡をいつもこんな気持ちで待ってたのかな。
今度は俺からもメールしてみようかな。




その前に、




……謝りに行こう。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ