女体化story@

□ツナ骸@
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多分オレは、最初から骸が女だって知っていた。
知ってたっていうより、分かった?って言う方が正しいのかな。
黒曜中の男子の制服着てるけど、よく見るとラインはしっかり女の子だし。
憧れてた京子ちゃんは可愛い子だったから、こんなに綺麗な人は初めてだった。

正直、その骸をぼっこぼこにしたとき、何ともいえない高揚感があったことは認める。
オレってSだったのかな?
あまりにも自分の体さえ顧みないその戦い方にイラっとしてたのもある。
そもそも、オレ女の子殴る趣味ないし!
とにかく、あの時オレは、オレのために戦っていたのは間違いない。
だからだよね。復讐者の首輪が骸に投げられた瞬間、庇ってしまった。
しかもそのまま、骸はオレが面倒見るって啖呵切っちゃって。
なんでか復讐者はそれに頷いて、去っていった。あれ?
そんな様子を呆然と見てた骸たち3人が異様に愛しくなって、そのまま抱きしめていいこいいこって撫で回してしまった。
うん。呆然としてたおかげで殴られたりはしなかったな。
リボーンはめっちゃ呆れた顔してたけど、仕方ないじゃん。体が咄嗟に動いちゃったんだもん。
改めてみても、もう芸術か!っていうくらいに骸は美人で、3人を家に連れ帰った後、母さんにはすっげー中途半端に事情を説明したけどよくわかんない理解をしてくれた。
で、やっぱり母さんも骸が女の子だって気付いたみたいで(もしかして、超直感って母さん譲り?まさかね…)、オレも将来の嫁にするとか言ってみたりして、母さんはすっごく乗り気になった。
だって美人だもんなー、骸。どこもパっとしないオレの嫁だったら、確かに自慢できるし。
その辺りで目を覚ました骸は、オレが女だって気付いているのを知って暴れ始めた。
けど母さんがいるのに気付いて急に大人しくなった。どうも大人の女の人には弱いみたいだ。
骸に、「幸せな家庭築こうな」って言ったら、顔を真っ赤にして否定しようとしてたけど満更でもなさそうだったからとりあえずキスしといた。
それをのほほんと見てた母さんは本当に大物だ。
んで、骸の格好が相当酷い事に気付いた母さんがお風呂に入るように言って、でもさすがにオレと一緒はね、うん。確実にいろんな間違いが起こるもんね。
オレの苦笑い気付いた母さんが一緒に入ってくれることになって、オレはまだおいてけぼり状態で気を失っている千種と犬の様子を見に部屋に戻った。

う〜ん。千種は背が高いから、とりあえずうちに残ってる父さんの服でいっか。
ぺちぺちほっぺた叩いてたら2人とも目を覚ましてくれた。良かった、オレがキれる前に起きてくれて。
とりあえずオレの家に居候することになったことを伝える。ぶーぶー言ってたけど、死ぬ気の炎出して笑ったら了承してもらえた。ふぅ、良かった良かった。
母さんたちがお風呂から上がった気配を感じ取ったから、湯上り骸を見に下に下りてみる。
うん。すっっっごく可愛い!
汚れもすっかり落ちて、それどころか温まったおかげで頬は赤く上気してるし、母さんのキャミ着てるだけだから、はっきりその細い線は見えるし。
本当、普通にちゃんと、っていうかマジ極上の女の子!
オレに気付いた骸に、とにかくもうひたすら可愛い可愛いって言ってたら、また真っ赤になっちゃって、思わず抱きしめた。
ら、その丸みを感じてオレまでドキドキしてきた。
だってオレだって健全な男の子ですから!
そんなオレに、母さんはお風呂入りなさいっていうから、千種と犬を迎えに2階へ。ちらりとみたら、母さんにとことこついていってたから、どうやらお風呂で仲良くなろう作戦は成功したみたいだ。
今から母さんはご飯作るみたいだし、手伝ったりするのかな?うん。嫁姑問題は起きなさそう!
部屋で待ってた2人を連れてお風呂。犬は苦手みたいだけど、この家でそんな我侭はもちろん通らない。風呂入らなかったら母さんのご飯抜きだし、多分一度食べたら母さんのご飯抜きとか絶対耐え切れなくなるし。
千種が引きつった表情をしていたけどオレ何かしたかな?とりあえず犬を黙らせただけなんだけど。
流石に大人しくなった犬の頭を洗ってやったりして、風呂から出るといい匂い。
さっさと着替えたオレはこそりと台所を覗く。

うっわ!
エプロン姿とか、貴重すぎだろ!
母さんに言われるまま食卓の準備をしてて、なんか顔がにやけて来た。

「つっくん?お風呂出たの?」
「うん。オレも手伝うよ」
「じゃあ、ご飯よそってくれる?」
「分かった」

母さんの声でオレに気付いた骸が、オレを見てまた顔を赤くしてる。
美人なのに可愛いってどんだけツボなんだよ!

「骸も何か作ったの?」
「え、あの、僕、料理したことなくて・・・」
「そうなの?じゃあ母さんに教えてもらえばいいよ。母さん料理上手だし」
「そうですね。とてもすごいと思いました」
「ん。で、将来オレに作ってくれればいいから」
「はい・・・ええ?!!」
「じゃ、これ。台の上に置いて」
「え?え、あの?」
「早くしないと両手塞がるよ」
「は、はい〜」

慣れていないからわたわたしてる。
くすりと笑って、こっちを向いた瞬間にその唇にキスを落とした。

さて、千種たちが出てくる前に準備終わらせなきゃ。


end




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