狭間

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神木悠
12歳の中学一年生。女
突飛な考えをする、少し夢見がちな本が大好きな人
色々とずれている
力は怪力と言えるほどある





(プロローグ)

間違いばかりをしてきた
いつも重要な選択肢を間違った方ばかり選んできたのだろう
私を必要とする人は居る。私の顔、身体、金を必要とする人達
だが愛を与えてくれる人はいない
私に利用価値がなくても必要としてくれる人は、いない
父、父の女、弟…。腫れものに触れるように接する父、嫌悪と憎悪の目で睨みつけてくるあの女と弟

それなのに私は、家族がどうしようもなく大切だった。
もしかしたら愛してくれるかもしれないから、そんな事はないと知っているのに、今も実感したばかりなのに、願わずにはいられなかった

もう、どうしようもない
もう、どうしようもできない
全て無くなってしまえばいいのに
せめて、どうしようもなく誰かに愛されたいと望む心さえ消えてしまえばいいのに
床に倒されたまま天井を見ながら考えた
殴られた頬が痛む。…あの女、顔に傷なんてつけやがって。
私の顔と身体はとても重要なんだから。これにしか私の価値はないんだから
あぁ、終わってる。私はもう…終わってる
お願いです、誰でもいい。ここから私を連れ出してください
 

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