捧げ物・頂き物

□猫ぱんち
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神楽ちゃんはストロベリーソーダのような女のこだわ

何時か妹と呼べる日がくるのかしら?なんて
弟とじゃれ合う様子を微笑ましく眺めていると

す、と目の前が黒くなる


「なあ、何見てたんだ?」

少し不機嫌そうな声でそっぽを向いて訊ねるこのひとの躯から
ひょこり、と顔を出して視線で教える



「ね?あのふたり可愛いでしょう?」
「まったく、喧嘩は外でやれってんだ」



そんな事を云いながら、少し羨ましそうな顔が何だか可笑しくて



かたり、席を立つと

「十四郎さん」

胸の前でグーを作り微笑いかける



「…え、あっ、何だよ」
「ファイティングポーズですよ?」






*******





土方の目には、目の前のミツバが小首を傾げて

「がんばって下さいね十四郎さん」

と、云っている様にしか見えず
ぼう、と眺めていると

思わずヤニ下がっていた自分に気付き耳まで熱くなる



「えいっ!」



ぺちん、と小さな音を立てて
柔らかいグーが掌に納まる

思わず握り込んだ手も
見透かされた様な行動も
妙に気恥ずかしく



「これは猫パンチだな」
と、笑ってみせれば

「まあひどい、立派なパンチですよ」
と、返ってくる




それに見惚れて手を離すタイミングを逃して仕舞う



「あの…、十四郎さん?」
「ん?あ…、すまねえ」

「次のパンチ行きますね」
「お、おう!」



ぺちぺち、と掌に当たる細い指に
何時か指輪でもはめてやりてーな、なんて考えて




「指…」
「はい?」



うっかり指輪のサイズを訊きそうになって



「いや、何でもねー…」
「変な十四郎さん」




目を逸らしながら
クセになりそうな猫パンチを受ける



この硝子の様な宝モノを

決して握らない様に、壊さない様に

なんて浸っていると




「私も鍛えようかしら」
「なんでだよ?」

「だって、そうしたら十四郎さんの格闘技ごっこに付き合えるもの」




なんてキレイ過ぎる笑顔で云うから
その拍子に、また手を握って仕舞う



人前で触れ合う勇気がないだけなのだ
ああ、何て…何て…ッ!



罪深い戀人…ッ!



今ミツバの手は、また自分の手に包まれた格好

それを壊れモノみたいに引き寄せて
能天気に微笑う戀人に耳打ち




すると、ふたりとも真っ紅に染まって
チャイムがなるまで下を向いていた







『此処じゃ、手も握れねーから』




アイツ等が羨ましい、の一言だけは飲み込んで








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いちご練乳ちゃんからの、ありがた〜いミツバさん誕生日文です!!!!!!!
ありがた〜いとあったか〜いって似てますね
私的に、神楽をストロベリーソーダみたいなと表現してらっしゃるのが好きです^^美味しそう涎

私も鍛えようかしら、なんて言っちゃうミツバさんがほんとうにもうかわゆすぎて素敵すぎてきれいすぎて、胸筋が鍛えられた気がします

ちょいちょい手包んじゃうひじーがいい感じに「おまっエロ方」という感じで(?)
ウブなのに、こいつらはほんとうに狙ってるのかというくらい時折近い距離感を見せる二人が大好きです!!!!!!!
無意識にお互いをすごく想ってるからこその距離感というか………
練乳ちゃん神!!!!!!!
ありがとうございました泣
ほんと胸筋が号泣してます
素敵な土ミツありがとうございました!!!!!!!




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