思い出宝箱
□思い出のオルゴール
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それから、壁掛けオルゴールですが、あれは確か木製でできていて、スヌーピーとウッドストックがシーソーをしている絵だったと思います。
その絵の下に糸のような線が垂れていて、それを引っ張るとメロディーが流れ、スヌーピーとウッドストックが動く仕掛けになっていました。
台所の壁に掛けてあり、私たち姉妹は毎日のように下から見上げていました。
そして、私たちの一番のお気に入りは、ジュエリー・ボックス型のオルゴールでした。
そのオルゴールのふたを開けると、バレリーナがステージの上でくるくると回るのです。
この仕掛けは、バレリーナの足にマグネットがついているというものでした。
バレリーナの踊っている姿が見たくて、私たちは一日中ずっとオルゴールを開けていました。
その姿を見て、母が笑っていたのを思い出します。