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「でも、鷹の目の息子にしちゃなんかゆるいっつーか・・・。ってか、お前と麦わら、ファミリーネームもちがくねえか?」
頭に?マークを浮かべるシャチさん
「うん、父様と似てなくて当たり前だよ。ルフィと私は血縁関係なんてものは一切ないから」
「はあっ!?じゃあお前ら姉弟じゃねえじゃん!」
姉弟じゃない、か・・・
「ん?おれとリオは姉弟じゃねえのか」
ルフィがこてんと首を傾げた、その頭をそっと撫でる
「姉弟だよ、シャチさん。血の繋がりなんてなくたって家族になれる。だから誰がなんて言おうが私はルフィのお姉ちゃんだもん」
ニイと笑えばシャチさんはもうそれ以上なにも言わなかった
「と、言うわけで!!」
ルフィを抱きしめたまま首だけを、麦わら海賊団の方へと向ける
「至らぬ弟がいつもお世話になってます。ルフィの姉のジュラキュール・リオです。よろしくね!」
ニコッと笑えば、私を訝しげに見ていた麦わら海賊団はぽかんと口を開けた
「にししっ、みんなおもしれー顔してんなァ!あ、そーだリオ!!」
不意に呼ばれた名前に振り返れば、かなり近い場所にルフィの顔があった
びっくりして背中を反らすが、なぜか距離を縮めてくるルフィ
「お前、おれの仲間になれよ!!」
へ・・・?
「いや・・・、ルフィのお願いでも、流石にそれは、っ!?」
シャキリと私とルフィの顔の間に突如現れた刀身
怖っ!!ルフィ抱いてるからこっちは動けないってのに!!
誰だよ、もー!!と顔をあげればそこには・・・
「あ、魔王様。・・・・・・違った、ローだ」
殺気をむんむんと纏わせた魔王様もといローが刀を持っていた、その顔はめちゃくちゃ不機嫌そう・・・
「何すんだよ、おめえ!!危ねえじゃねえか!!」
私に抱き着いたまま睨みつけるルフィ
「何するんだはこっちの台詞だ、麦わら屋・・・。
さっきから黙って見てれば好き勝手にやってくれやがって・・・。こいつはハートの海賊団だ!」
ぎろりとルフィを睨みつけるロー
「あら、海子さんはフロート海賊団って聞いているけど・・・」
綺麗な女の人の声、見上げればそこにはニコ・ロビンがいた
確か、クロコダイルの元部下だっけ・・・
「ああ、そういえば手配書はまだ書き換えられてなかったんだっけ。私、フロートは全員ハートの海賊団になったの。もちろん、私も・・・」
「あら、そうなの?あなたほどの実力者がどうしてひとの下につくような真似を・・・」
「もともと、私は誰かの上に立つなんてこと苦手なの。
それに、ハートの海賊団になったのは・・・、えっと・・・」
恋人がいるからデス☆なんて言えない!!!!
いや、それならなんて言えば・・・
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