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そしてなんだかんだでようやく着いた遊園地



よかった、遊園地に行く前に首を切り落とされなくて・・・



それにしても・・・



「有名な場所だけあって大きいね。なんか、こう・・・ワクワクする」



「流石、リオ。見事なガキ発言だ」



にゅっとどこからともなくやってきたヒドラ、傍らの腕にはレモンがくっついてる



「あらー、でも私もワクワクするわよ、こんな大きな遊園地。私もまだまだ子供ってことかしら?」



「子供心も持っているお前も可愛いよ」



そっとレモンを抱き寄せるヒドラ



あれあれ、さっきの私の態度と全然違くない?ってか違うよね・・・?



「なに、じっとり見てるんだ。気持ち悪い。おれたちにひがむ暇があれば、お前もそこのモテ男に抱き着くなり何なりとすればいいだろ」



びっと指差された方にいたのはロー、その周りには・・・



「うわあ、女だらけ・・・」



「無理もないわぁ、船長さんとってもイケメンだし、色気むんむんだから。私もヒドラがいなければ・・・、なーんてね」



てへっと可愛らしく舌を出すレモン



レモン・・・、あんたのせいでヒドラが殺人鬼になろうとしてるんだけど、私の恋人の脳天目掛けてメスをなげようとしてるよ、気づいて、レモン!!!



「まあ、ヒドラと出会わないなんて有り得ないけど。運命をねじ曲げてでもヒドラと出会ってやるわ」


「!!・・・そうだな」



レモンの言葉に殺気ムンムンのヒドラがぴたりと止まりまたラブラブとしたピンク色の空気になった



男って、単純・・・



「ヒドラー、私コーヒーカップ乗りたいわあ」



「流石レモン。おれも同じことを考えていた」



「うわあ、ナイスバカップル・・・」



「褒め言葉だ」



「それより、船長さんを捕まえたほうがいいんじゃない?女の子たち、また増えてるわ」



ほら、とレモンが指差した方向を見れば確かに増えている女の人たち・・・



「取られちゃうわよ、トラファルガーさん」



「いやああああ!!ロー、ストップ!!浮気ダメ、ゼッタイ!」



ヒドラたちの元を去り、女の人たちの中心にいたローの胸にダイブ



「うっ!!・・・来るのが遅えよ。こんなに集まっちまっただろ。浮気する気なんざないが、されたくなきゃおれの手をちゃんと握ってろ、離すな」




私の登場にざわざわしだすお姉様方



睨みつけられたり、言いたい放題悪口言われてるけど、知らない!!



だって私、ローのことあなたたちより好きだもん!!それだけは自信ある!!




あっかんべーをお姉様方にしてローに更にぎゅうっと抱き着く



「ねぇ、ダーリン。私、観覧車乗りたい!行こ?」



「くくっ・・・。ああ、良いぜハニー?」




!!



っ・・・!!は、ハニーって、いや、私もノリでダーリンとか言っちゃったけども、



「ぷっ!!・・・くくくっ、はっずかしーなあ、もう!」



「おれは別に嫌な気がしねえな、お前にそういう風に呼ばれるの。今夜は新婚プレイとかするか?」



「しないわ、変態!!」



「嫌がられると余計にしたくなる」



「なにそのイジメっ子脳!?しないからね、絶対!!」




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