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「ちょっと、リオちゃんの手ェ離してよ・・・!!」
「離したきゃ、勝手にお前が離せ。そしておれに命令するな」
「・・・。」
「なんであたしが離さなきゃいけないのよ!!あんたに言ってんのよバカ船長!」
「おれが離す道理にはならねえな。それにおれの方が早くリオと手を繋いでいた、それなのにお前がいきなり横取ったんだろ。むしろ離すべきはお前だ」
「・・・。」
はたから見れば親子や兄妹に見えるであろう仲睦まじい喧を繰り広げているローとライト
これがふつうの状況、第三者目線なら私は間違いなく微笑んでいただろう
だけど・・・
「人の揚げ足ばっかとるのはやめなさいよ、エロ船長!!」
「道理を言ったまでだ。
・・・ああ、そうだな。おれはエロ船長だからお前の大好きなリオちゃんと二人きりでエロい行為をしたいからさっさとどっか行け」
ニヤリと笑うローに、憤慨するライト
私を挟んでの喧嘩は止めて欲しいな・・・
あと、喧嘩するたびに繋いでいる手がシめられてるんだけど、あっ、今バキッっていった!!ライトと繋いでいる方の手がバキッっていったよ畜生!!
「ふざけんじゃ「はいはーい、ストップ!!」っリオちゃん!?」
両手が使えないから、ちゅっとリップ音を立ててライトの頬にキスをした
おそらくこれで少しは静かになってくれる、かな・・・?
「っ・・・!!」
ちらっとライトを見れば真っ赤に顔を染めるライト
めっちゃかわいい・・・
「リオ・・・」
地を這うような低い声、とともに首筋に当てられるひやりと冷たいナイフ・・・
びくりと肩を揺らし、振り返ればそこにはにっこりとブラックな笑顔を浮かべてるクロウの姿・・・
あ、私死んだかな?
「ライトの情操教育に悪いことはするなと何回言いましたっけ・・・?」
「すんません!!いや、でも両手塞がってるし・・・、女同士だし・・・」
「ほお、言い訳ですか?」
「いたたたた、ちょ、刺さってる、クロウさーん、私の首にあなたの自慢のナイフが刺さってますよー!!」
「ええ、刺してますから」
「ちょ、痛いって!!ヘルプ、ロー、ヘルプ入って下さい、お願いします!」
慌てて右隣りの方にヘルプ
流石のクロウでもローには刃向かわないでしょ・・・
「おれにはストップかけて(キスして)くれねえのか?」
真顔のロー・・・
「いや、今それ!?
ちょ、ちょ、ちょ、痛い・・・!!!
こうなりゃ、ライ・・・って真っ赤に固まってるし、イタッ!!クロウはいい加減ナイフしまってよ!!!」
ペ・シ「「(なんだかんだで一番苦労人だよな、リオ・・・)」」
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