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「なん「ちゅー・・・」んっ!?」



!!!!



船長が返事をするまえにその口はリオに塞がれた



・・・しかも、まさかのディープキス



急展開についていけないおれとペンギンは異様な光景に唖然とした




しばらくするとリオは口を離した



「うっふふ、ローだいすきぃー!!」



にこりと笑いまた船長に抱き着くリオ



「・・・。・・・なあペンギ「酔ってる女襲うなんてモテない最低野郎のやることです」だよな・・・」



だよな、と言っている割にチッと舌打ちをする船長



・・・ていうか、



「船長って意外に我慢強いんスね・・・」



おれが船長の立場なら理性なんてもん吹き飛んで本能のまま押し倒してるだろう


リオみたいな可愛いコならなおさら



「我慢強くなんてねえよ・・・」



おれの問いにじろりと睨みつけて来た船長



あ、相変わらず怖ええぇー、眼光で人を殺しそうだよ・・・




「ただ・・・、こいつをおれの身勝手な行動で困らせたくねえだけだ」



ふっと笑って、リオの頭を撫でる船長



・・・。



船長ってこんな風に穏やかに笑うこともできるんだ・・・



やっぱ、船長変わっ



「まあ、今すぐにでも目茶苦茶に掻き抱いちまいてえってのが、本音だがな」


・・・った、のか・・・?



「むぎゅうぅー」



船長の言葉に反応したのか、リオは相変わらずへらへらとした顔で船長を抱きしめた



「・・・ほんとに、襲うぞ無防備女?」



はあ、と溜息をつきながらもその目は穏やかで手はリオの頭を優しく撫でている



「うふふー、襲撃なら私が特攻たいちょー!」



はーいとリオが船長の膝の上で元気良く挙手をする



「ばーか、んな危ねえことさせられっか」



「危なくないよー。だってローが側にいてくれるんでしょー」



にぱっと可愛らしい笑顔



「!!・・・くくっ、おれまで特攻隊かよ」



「たいちょーは私だよー!!ローに渡さないもーん」



「はいはい、いらねえよ」



そう言っては笑ってまたリオの頭を撫でる船長



・・・。



って言うかおれたち完全空気状態?



いつもならリオが恥ずかしがって船長止めてくれんのに、今はそのリオが甘い雰囲気を作っている張本人だ



・・・おそるべし、酒の力!!



「・・・、あ、そうだ船長!」


「・・・なんだ?」



リオと二人きりの世界を満喫していたせいか、思い切り不機嫌そうな船長



「今ならリオ、普段聞けないような事だって喋ってくれるんじゃないんスか!!スリーサイズとか・・・、グヘヘ・・・」



「こいつのスリーサイズくらい知っている」



しれっと答える船長



スリーサイズ知ってるって・・・。



さ、流石船長、だな・・・




「だが、質問するのはいい考えだ。この様子じゃ明日までには今日した質問を覚えてなさそうだしな・・・」



リオ・・・、と愛しそうに腕の中の彼女の名を呼ぶ船長



その声にゆっくりとリオは船長を潤んだ瞳で見つめた



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