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で、食堂に来たわけだが・・・
なんだこれ・・・。
大事なことだからもう一度いう、なんだこれ!!!
おれの目に映るのは我等が船長とリオの姿
いや、それならいつも通りなんだが・・・、
「ウフフー、ロー・・・!!」
上機嫌に笑いながら船長に抱き着くリオ、そしてそんなリオに戸惑いながらも満更でもない顔をして片手に持った酒を飲んでいる船長
・・・いや、おかしいだろ!!
何がおかしいって、リオだよ!!
あいつは意外と恥ずかしがり屋だから人前では滅多に抱き着かないのに、
目の前のリオはバカップルみたいに愛しそうに船長の名前を呼びながらむぎゅりと抱き着いている
・・・異様な光景、
そう思ったのはおれだけでなく、隣にいるペンギンもだろう
「船長、何があったんですか・・・」
意を決して聞いて見れば、船長・・・、ではなくリオの潤んだ瞳と目が合う、
そして合うなり彼女はにこりと笑って
「わあ、シャチさんにペンギンさんだあ〜!!」
船長に抱き着いたまま、ブンブンと手を振ってきた
「・・・いや、ホントに何したんすか船長」
「何もしてねえよ。リオが勝手に酔っているだけだ」
は?酔ってる・・・?
「いやいやいや、リオが酔うはずがないじゃないスか。この船で船長と渡り合えるくらい酒に強いのに・・・」
「だが、現にこうやってリオは酔っている。
・・・一昨日の昼間、ヒドラが言ってたんだ。リオに酒を飲ますときにハイペースで飲ましてみれば面白いものが見れると。
・・・正直、おれも困っている」
確かに、いきなりこんな酔っ払いになられてもそりゃ驚くよな・・・
「かつてないほどリオがおれに甘えてきて、可愛くて仕方ない。・・・理性が切れそうだ」
「いや困ったって、そっちっスか!!」
リオを抱きしめながら真顔でいう船長
いや、あんたらしいっちゃあんたらしいけど・・・
「ロー・・・」
虚ろな目でリオは船長を呼ぶ
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