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「と言うかおれとしてはお前がしてきた修業や任務の内容が知りてえよ。どんだけハードなのしてたんだ」



「父様との修業で一番キツかったのは、猛獣がうようよいるどこかの知らない島にぽいと捨てられて、3日間父様が来るまでデスファイトを猛獣と繰り広げたことかな」



あの時は本当に死ぬかと思った、いや本当に


近すぎちゃってどうしよう♪のレベル越えた近さだった



思えばライオンぽいデカブツに食べられそうになった時にはじめて覇王色の覇気が使えるようになったんだよね




「それは、また大変だったな・・・」



苦笑いをするロー



「一番キツかった任務は、クロウのいた海軍基地を一人で壊したやつだなー」



あの時はもうなんていうか、人がうじゃうじゃいっぱい出てきて気持ち悪かったし、何よりも我を失ってるクロウが強すぎて・・・



いやクロウのいる海軍基地を潰してた私も悪かったんだけど・・・



子供の悪戯じゃん、当時10歳だよ私・・・



「海軍・・・?あいつ、海兵だったのか」



「ああ、そういえばローには言ってなかったね。クロウが海兵だったってこと」



昔を懐かしむように目を潰れば、そこには憎悪を点した目を私に向け睨みつける黒い化け物の姿・・・



「クロウもライトと同じ、海軍に人体実験されたの。
・・・身体にね、海軍が作った悪魔の実を注射で打たれ続けてたんだ・・・。私とあった時はもう殆ど人格がなくてね・・・、血を求める黒い獣だった・・・」



市民を守るためと騙され、その身を海軍に渡したクロウ・・・



市民のためとどんな痛みも堪えてきたが、いつしかその目的さえ忘れてしまった軍の人間兵器になっていた



「フロート海賊団ってのはさ、海軍が生んだ闇そのものなんだ。・・・私たちはだからこそ海軍を恨んでいる、この世の何よりも、ね・・・」



市民や母様、自由・・・



全てが海軍よって奪われた・・・




「私たちは平和のための小さな犠牲だったのかもしれない。尊い犠牲だったのかもしれない・・・!!
でもね。私の故郷には確かに私の世界があって、そこに暮らしていた人の幸せがあった!!
私の、幸せがあったんだよ・・・!!」



クロウもライトもヒドラもレモンも同じ



みんな、幸せなものを海軍に奪われた



・・・ヒドラは兄弟を人質に取られ無理矢理したくもない非道な実験をさせられ、孤児達のために盗賊をやっていたレモンは育った孤児院を子供や仮親ごと焼き払われた



その時の二人の気持ちは、きっと胸にナイフが刺さった時以上に辛いものだったろう・・・




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