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「わあ!!凄い美味しそう。
・・・んーっ、おいしい!!ペンギンさんたちも遠慮せずに食べて行けばよかったのにねロー」
にこりと太陽のような笑みを浮かべるリオ
リオの言っている通り、おれを抜かしたメンバー全員は鷹の目屋にこれ以上関わるとマズいと踏んだのかおれを置いて船に帰りやがった
・・・ちっ、裏切り者共め
「あ、ああ。そうだな・・・」
できればおれも即刻帰りたい、いや本当に
当初の予定通りミホークに娘さんを下さいなんて言った瞬間抜刀されるにきまっている
・・・いや、だがいつかは言わなければならない、
なら先延ばしなんてしないで真っ向からの方が・・・
「おい、鷹の目屋。お前のむす「『キィン』・・・と、すまないな。つい手が滑ってしまった」・・・いや気にするな」
よくねえみてえだ・・・。
真っ向から立ち向かった瞬間ナイフが頬を霞めるってどういうことだ
しかもこれミホークの首にかかってるヤツじゃねえか
100パーセント故意になげただろ、コレは・・・
ミホークの短剣をまじまじと見ているとリオが綺麗な細工だよねー、なんて呑気に笑いかけてきた
「でもこうみるとお前ら親子本当に似てねえな」
鷹の目屋の前、おれの隣に座っているピンク色の髪の女(たしかペローナと言ったか)はホロホロホロと笑った
変わった笑い方だな
ちなみに席は
ミホーク リオ
−−−−−−−−−−
テーブル
−−−−−−−−−−
ペローナ おれ
という感じだ
やけに長いテーブルのため目茶苦茶席が余っている
「うーん、外見は基本母様似だからねー。父様に似たのは髪の色と健康体、あと闘争本能かな?」
「・・・闘争本能はサフィリアの方が強かったと思うが」
鷹の目よりも闘争本能があるリオの母親・・・
おれは昔数回会っただけの高飛車ないかにも女王という風格の漂う女のことを脳裏に浮かべた
あの女、鷹の目屋にここまで言わせるとは・・・
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