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「それに遅かれ早かれあいつは、もってあと一年の命だった・・・」



!!



反論を制した父様の言葉に目を見開く



どういうこと・・・?




「元来、サフィリアの家系、ロズマリア家は兄妹婚を繰り返していた。そのために代々、子供の身体が弱く生まれてくることが度々あったらしい。
サフィリアの母親も身体が弱くサフィリアを産み落とすとともに死んでしまった。
・・・そしてサフィリアも母親に似て身体が生れつき強くなかった。だからこそお前を産む時に国民は大反対したんだ。

お前が生まれたとき、滅多に泣かないあいつが泣いていた。"この子は私に似ず、どうか健康でありますように"とな・・・」



!!



「サフィリアの願いを叶えるようにお前は健康に育ったな」




・・・。



っ・・・、




「母様は、自分が死ぬということを知って、いたの・・・」



「ああ」



それなのにあんなふうに毎日幸せそうに笑っていたなんて・・・



「っ、かなわない・・・。やっぱり、母様、凄いや・・・」



私が母様の立場ならそんなふうに笑って過ごせないよ、


きっと毎日が怖くて、日が登るのを怯えて過ごしていたと思う・・・



つぅ、と涙が流れ頬を伝い落ちた



「父様、父様は「お前はまだおれのことをそう呼ぶのだな」へ・・・」




苦々しく言い捨てられた言葉が心に突き刺さる




・・・まあ、当たり前か、私は母様を殺してしまったのだから、


「とう・・・、あなたに、嫌われるのも当然、だよね・・・」



ローのパーカーをぎゅっと握る



それに気づいていてもローは何も言わず、ただ、その手で支え続けてくれた




「何を馬鹿なことを言っているのだお前は」




その言葉に伏せた瞳をゆっくりとあげれば、呆れ顔の父様



・・・?



「おれがお前を嫌うはずがないだろう。・・・問題はお前でなく、おれだ。

さっきも言ったがおれはお前の大切なもの全てを見捨て、更にはお前を見捨てた。

おれはお前に父と呼ばれる資格などない・・・」



!!



そんなの・・・、



「そんなのっ、嫌!!私は父様を恨んだことなんて一度たりともない!!

それに私に罪がないというなら父様にだってないよ・・・」



流血を能力で無理矢理止め、ローから離れふらふらとしながらも一人で父様に近寄った



「父様・・・、」



手を伸ばしそっと父様の頬に当てる



綺麗な顔、・・・でも少し私に似ているかもしれない



「父様、資格がないなんて言わないで。簡単に資格を手放さないで・・・。

私の父様はあなただけ・・・。世界中どこ探したってジュラキュール・ミホークだけだよ。


私を捨てないで父様・・・。あなたはたった一人の大切な家族なの・・・」



つぅと涙が一筋頬を伝い落ちた



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