アルビノガール

□19時間目
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「痛いし、重い・・・。退いて」


無機質な目をしたおれの下にいる色素の薄い少女は実に淡白に言い放つ



キラキラと夕日を乱反射するガラスとそこに倒れ込むアリアの姿は幻想的で美しかった



というか、こいつには恥ずかしがるって言う選択肢はねェのかよ・・・



さっきまで期待させるなとか言ってた可愛いアリアはどこへ行ったんだ、ったく・・・



「・・・嫌だ。」



「・・・聞き分けの悪いこと、言わないで。さっさと退いて・・・」



「・・・。」



おれは何もせず、ただアリアを見つめていた



大きな赤いビー玉のような目に映るのが今この瞬間だけでもおれだけだと言う事実が途方もなく嬉しい



そんなおれを見てかバツが悪そうに顔を背けるアリア、その頬は心なしか少し色付いていた



「あなたに・・・、」



ぼそりと呟かれた言葉が聞こえなくて、ん?と聞き返せば背けていた赤い顔をおれの方に向けた



「あなたにっ、そういう風に近づかれると、・・・心臓が煩い、の・・・」



バカファルガー、と言って腕で顔を隠すアリア



・・・・・・。



なんだこの可愛い生き物は・・・



思わずぎゅうっとそな身体を抱きしめていた



「ちょ・・・!ちゃんと、ひとの話を聞いてた、の!?は、離れて・・・!」



「お前が可愛いのが悪い・・・・・・」



「なっ!?」



「いや違うか・・・。
お前を愛しいと思うおれが悪いのか・・・」



ふっと口元を緩めれば目を見開くアリア、瞳と同じくらい真っ赤に色付いた頬に噛み付きたくなる



「・・・っ、だからそういうこと・・・!!」



「言っておくが、軽い気持ちじゃねェよ。
昔からずっと、本当にお前を好きだって、・・・そう思ってんだ」



おれの言葉に目を見開くアリア、そして苦虫を噛み潰したような顔をした



「・・・。・・・昔と今は違うんだよ、トラファルガー。
あなたが好きなのは、昔の私であって、今の私じゃない・・・」



・・・。



「・・・なんだそりゃ。今だって昔だってお前は変わってねェよ・・・!!」



「・・・変わったよ。トラファルガーが、・・・気づいてないだけ。
昔ならともかく、今の私は・・・・・・、トラファルガーの隣にいれる自信が、ない・・・」



・・・っ!!



「っ、本当っ、なんだよそれは・・・。

アリア、お前がもし変わってたとしたら、おれはお前を分からなかっただろう。つまんねェ婚約者としか思わなかった。だけどおれは今、お前をこうして腕の中に捕まえることが出来ている。それはお前が変わってない確固たる証拠だ」




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