アルビノガール
□19時間目
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「で、どーしてくれるの・・・。私の部屋・・・、っていうか窓・・・」
(元・窓だった)割れたガラスがキラキラと反射し、存在感をあらわにする
じろりと隣に立っているトラファルガーを睨みつければ、彼は真面目な顔をして私の両肩を両手で掴んできた
「アリア、後の祭りって言葉を知っているか?」
「・・・。」
「・・・。」
「つまり、過ぎたことはしょうがないって、こと・・・?」
「そのと「ふざけんな・・・」ぐっ・・・!!」
その通りと言おうとしていたトラファルガーの言葉を最後まで聞かないで頬にグーパンチ
床に尻餅をつくトラファルガーは自身の顔をさすっている
「痛ェ・・・。」
「・・・自業自得、だから」
まったく、ひとん家壊しといてしょうがないってどういうことよ・・・
・・・。・・・はあ。とりあえず業者さんには後で連絡するとして・・・
「今日は、キッドかキラーの家に、泊めてもらおうかな・・・」
「それは止めろ」
ぼそりと呟いた言葉に過剰に反応したトラファルガーは、へたりこんでいた身体を俊敏に上げて私にまた詰め寄ってきた
っ、近いな、こいつ・・・!
「あ、あなたに命令される筋合いなんて、ない・・・!それに、こんな部屋にしたのは元はと言えば、あなたの・・・」
「ああ、おれの責任だ」
悪気もなくいけしゃあしゃあと言い放つトラファルガー
このやろう・・・
「なら、」
「だから、責任とって今日のところはおれの部屋に泊めさせてやる。だから、ユースタス屋なんか頼るな」
「は・・・?」
私が?トラファルガーの部屋に・・・?
そんなの、
「嫌に決まってる、でしょ・・・」
「嫌だろうとなんだろうとお前は今日はおれの部屋に来い。これは婚約者様からの命令だ」
「・・・、私の婚約者に、そんな権限、ないし・・・」
「うるせェ。ユースタス屋の部屋なんて危ねェんだよ。あいつも男だ、分かってんのか」
「分かってるよ・・・。大体、キッドが女だったら、気色悪いでしょ」
「・・・全然分かってねェじゃねェか。おれが言いたいことは・・・――」
こう言うことだ、と耳元で囁かれる低い声と共にトラファルガーに肩を捕まれ、床に倒れ込んだ
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