アルビノガール

□5時間目
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「やあやあよく来たね、アリア、それにローくん」



大きな建物の前にずらりと列をなし並ぶ使用人、その先にはおじいちゃんがにこにこと笑って手を振ってやってきた



「おじいちゃん、ただいま・・・」



「こんにちは、レイリーさん」



うやうやしく頭を下げ作り笑いをするトラファルガーをじろりと見る



猫被りもここまでくると逆に尊敬するわ・・・




「ああ、そんなに仰々しくしないでくれ。入って右の部屋に君達の服を置いてあるから着るといい。すまないね、こんな面倒くさいことを昨日の今日で頼んでしまって・・・」



申し訳なさそうに目を落とすおじいちゃん



そう私達がここに来たのは他でもない婚約発表パーティーをするため



業界の人間を沢山呼び集めて大々的にトラファルガーとの婚約を発表するのだ



「・・・いつかはやらなきゃ、いけないこと、だから。おじいちゃんが、謝る必要なんて、ない」



「ええ、アリアさんの言うとおりです。むしろおれはこのような大々的なパーティーを開いて頂き光栄に思いますよ」



私の言葉に賛同し好青年の如く笑顔を浮かべるトラファルガー



「そうかい。そう言ってもらえると私も安心するよ。さあ着替えておいで、もうすぐでパーティーが始まるからね」



おじいちゃんの言葉に頷くと、私とトラファルガーは建物内に入り指定された部屋へと足を進めた




「へえー、やっぱり広いな」



「・・・いっそ迷えばいい、のに」



「なかなか言うじゃねえか。まあそっちの方がおれ好みだが」



心底嫌そうに笑えば勝ち誇ったように口角を上げたトラファルガー



・・・やっぱりむかつく、こいつ




「っと、ついたみたいだな。・・・おれはこっちか、寂しいだろうが少しの間我慢しろよハニー」



「その気持ち悪い呼び方、止めて。・・・じゃあね」





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