アルビノガール
□4時間目
2ページ/3ページ
「トラファルガー、テメエエェェエッッ!!!!」
殴りかかったおれを嘲笑うかのようにあいつはひょいとよけた
「くくっ、こいつが絡むと本当に面白いなユースタス屋」
「あ、キッド・・・。おはよう」
たたっと駆け寄ってくるアリアを抱き寄せトラファルガーを睨みつけた
「アリアに手え出すなっつったろ、トラファルガー!!」
「そりゃあ無理な話だ。そいつとおれは結ばれる星の下に生まれたからな。おれはこんなの全く好みじゃないが仕方ない貰ってやる」
意味不明な言葉を並べ、くくっと笑うトラファルガーがウザくて殴りかかろうとしたときだった
「キッド、だめ・・・」
おれとトラファルガーの間に立ちはだかり、両手を広げてトラファルガーを守ろうとするアリアに腹が立ち睨みつけた
それでもアリアはおれを怖がらずにまっすぐに見据えた
「キッド、殴ったらだめ。こんな外野が、多いとこで暴力したら、退学になっちゃう・・・」
「くくっ、良かったな幼なじみが賢い奴で・・・」
煽ろうとするトラファルガーをアリアはじとりと睨みつけておれの手を握った
「キッド、怒っちゃだめ・・・。それより教室、行こ?」
ぐいっとアリアに引っ張られて無理矢理教室へと足を運ぶことになった
後から聞いて分かったのだが、トラファルガーはアリアにキスはしていないらしい
ギリギリのところで寸止めしリップ音だけを響かせたと言うことだ
「そもそもお前はなんでトラファルガーの野郎と登校してたんだ」
おれがそう聞けばアリアは言葉を詰まらせた
「それは・・・」
「おれとアリアは婚約者だ。昨日の夜、アリアの家で互いの身内だけで軽い婚約パーティーをしたからな。そのままアリアん家に泊まってったと言うわけだ、なあアリア・・・?」
・・・はあ、婚約?
何言ってやがるんだこいつは
ついに頭が湧いちまったか?
アリアを見れば、渋々と頷いた
・・・頷いたァ!?
.