番外編

□まったりしましょ
3ページ/3ページ


「そうだ、ロー!!」



「なんだ、風呂プレイでもする気が起きたか?」



「お前の頭はそれしかないのか。・・・そうじゃなくて、背中、流してあげるよ」


真顔で変態チックな、っていうか変態な言葉を言うローにはあと溜息をつく



「背中・・・?」



「うん。昔、母様が父様の背中流してたのを思い出してさ・・・」



「そして風呂プレイ突入「しないから」ちっ、それでも男か、鷹の目屋・・・!!」



「子供の前でがっつく父親がいたらビビるわ」



キャラ崩壊甚だしいし・・・



「はーい、と言うわけでこの椅子に座ってー」



一足先に湯舟からあがってヒノキの椅子を指さす



「ああ・・・。・・・。・・・一応言っておくが、背中の皮剥くなよ」



「剥かないよ!!何その怖い発想!!」



「いや、お前不器用もビビるくらいの不器用だから」


だからって背中の皮を破けるか!!



柔らかそうなタオルを手に取り石鹸をつける



「ごしごし・・・。お客さんお痒いところありませんか?」



「ああ、ねえな。と言うか、それ美容院じゃねえか。髪だろ」



呆れた声のロー



「だってやってみたかったんだもん・・・。あ、じゃあ髪も洗ってあげるよ。その間、ローは前洗ってて」


「はいはい、ありがとよ」



穏やかに笑って私から泡まみれのタオルを持つロー



「はーい、じゃあシャンプーいきまーす!」



「ははっ、なんだよその掛け声」



わしゃわしゃとローの髪をシャンプーする



自分よりも硬い髪の毛が手触りがいい



髪の毛が硬いと確かハゲにくいってクロウが言ってたっけ・・・



「ローはハゲないね」



「いきなりなんだ。・・・まあハゲねえだろうな。と言うか、ハゲたくねえ」



父様も髪の毛硬かったな・・・


じゃあ私の方にもハゲ遺伝はないな・・・



「うん、私たちにもし子供が生まれたとしてもきっとハゲないね」



「ああ、だろうな。・・・お前結構シャンプーするの上手いな」



「本当、嬉し・・・、あ、手が滑った」



「ぐうっ・・・!!!」



泡まみれの私の指は吸い込まれるようにローの両目の中に・・・



「痛てえ・・・」



「ご、ごめんロー・・・。嬉しくて手が滑っちゃった」


ローの顔に水をかけながらごめんなさいと謝る



「はあ、お前じゃなきゃバラしていたところだ・・・」



「ほ、本当にごめんね・・・。まだ痛い?」



そっとローの頬に手を添えた瞬間、その手首を捕まれた



嫌な予感がして恐る恐るローに目を向ければニヤリと笑うロー



「おればっか洗って貰ってちゃ申し訳ねえからな、・・・おれもお前を洗ってやるよ」



!!



「い、いや・・・。そんなローに身体を洗って貰うなんて大それたこと・・・」



「遠慮するなよ・・・」



反らした身体を引っ張られ、そのまま一回転。



そして座った場所はローの胡座の中・・・



「気を楽にしろ・・・。夜はまだ長い・・・」



「え、ちょ・・・、どこ触って・・・、きゃああっ!!」





次の日、結局私は歩くことがままならない身体になりました


はは・・・、温泉が嫌いになりそう・・・




前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ