番外編
□糸の無くなったマリオネットガール
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「ドフラ・・・、」
黒いローブを羽織り甲板に出て見れば、海軍と交戦中のドフラ、七武海と政府は協定を結んでいるから戦わないはずなのに戦っているのはおそらくドフラの暇つぶしだろう
その命懸けの戦いに怖がる心、と同時にふつふつと沸き上がる憎しみ
・・・こいつらが、母様を
・・・民をっ・・・!!!!!
私の憎しみは海とリンクした
荒れ狂う海、そしてそれは海軍の船を飲み込んだ
海に手をかざし素早く武器を作ると、呻き声を上げながら甲板を蹴った
ざくり、ざくり、と肉の切れる音、時折、自分からもした気がするけど気にしない
今は目の前の真っ白な服を着た奴らがとても憎い
「うがああああっっ!!!」
これが私の初めての戦闘だった
「フッフッフッ、随分派手にヤったじゃねえか。リオちゃんよォ。・・・これが初陣とは思えねえぜ」
真っ赤に染まる甲板にうずくまっていると、ドフラに抱き上げられ部屋に連れて来られた
真っ黒なローブを剥ぎ取られれば、下に来ていたシャツにまで返り血が着いていた
「どうだ、初陣の感想は?」
「血がベタベタして気持ち悪い・・・。・・・それに、空しいしつまらない」
顔に付着した血を手で擦る
「フフフッ、おもしれえ・・・。だが・・・、憎しみに溺れすぎだ」
私の傷ついた肩やら足やらを睨みつけるドフラ
「お前の身体もおれのもんだ。次から傷つけんな」
がしがしと頭を撫でられた
その手は・・・、血で汚れていた
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