番外編

□サファイア色の恋
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今から20年前、おれが七武海になって始めて会議に出席した日アイツと出会った、今思えばなかなか珍妙な出会い方だったと思う




棺船から下りると、海軍が列をなして敬礼をする




おかしなことだ、七武海といえどもおれは海賊だぞ



そんなことを考えて進んでいたら、やたらと大きな桃色のコートを纏った男が目の前にみえた




ドンキホーテ・ドフラミンゴか・・・



そういえば、あいつも七武海であったな




ドフラミンゴは誰かと話しているらしく、楽しそうに笑っている




相手は小さいのかドフラミンゴの身体で隠れてしまって後ろからの位置では確認出来ない




そのまま二人で会議室に入るのを横目に、おれも会議室に入り席についた




「へえ、珍しいじゃねえか。鷹の目が会議に参加するなんてよォ?どんな風の吹き回しだ」




にやにやと絡んでくるドフラミンゴ




「暇潰しだ、気にするな」




フイッと顔を背ければ、たまたま一人の女と目が合った




海軍大将センゴクの隣に堂々と立つその女は青い美しい髪に同じように青い瞳に白い肌、美しいの代名詞のような奴だった




女はにこりと笑うと、つかつかとこっちにやってきた




と、来るなりいきなり・・・



−ドガッ




「何をする・・・」




拳を振り下ろしてきた




かろうじて己が刀で止めたが、一歩遅れていたらおれの頭は一撃でこわれていただろう


そのくらい馬鹿力だったのだ




・・・恐ろしい女だ




「何をする・・・ですってえ!?そりゃこっちの台詞よ!!今まで私が散々会議に出席するように丁寧な手紙送っても来なかったくせにセンゴクが出した瞬間あっさり来やがって、嫌がらせか馬鹿野郎!!」




見た目に反して随分と乱暴な言葉遣いをする女だ・・・



それにしても召集の手紙を書いて寄越していたのはこの女だったのか



センゴクを呼び捨てるとは何者だ、この女・・・




「フフフフフッ。やっぱおもしれーな、サフィリアはよォ。お前、さっさとおれの女になれよ」




ドフラミンゴがにやにやと女に絡むが女は全く動じずにその手を払った




「おあいにくさま。私はあなたの信念とは合わないわ」




「おれの信念と合わなくたっておれとは合うだろ?どうだ今夜「黙らんか、クズ!!」ちっ、センゴク・・・」



下卑たことを言おうとした瞬間、海軍大将センゴクが一喝した




「だいたい貴様も貴様だぞ、サフィリア!!海賊どもなんぞと馴れ合いおって」



サフィリアと呼ばれた女は耳が痛いと言わんばかりに耳を両手でふさいだ




「もー、センゴクうっさいわよ!!そもそもなに、海賊なんぞって!!
あんたの見てないところで海軍の中にも金を横領したりする奴いっぱいいるのよ!
海賊より私たちのがよっぽどたちが悪いじゃない!!」



「それが海軍大将の言う言葉か、アホ娘!!」




「大将だろーが何だろーが私は私よ!!木石じゃないんだから思うことなんてたーっくさんあるわ。
だから間違ってると思ったら海軍だってすぐに止めるわ。

あなたは知らないのよ、民衆が本当に怖がっているのは海賊でなく政府の権力、海軍の兵力だってことを。
あなたは大切なものを何も見ちゃいないわ!!」




「なんだと、おれは貴様より生きているのだぞ。貴様のよりも物事は知っている!!」




「あー、はいはい。亀の甲より年の功ってやつ?
古いのよ、あんたの考え!!
今は私たちみたいな古いものに捕われない柔軟な思考があってこそ、新しいモノを生み出せるのよ!!」




センゴク相手に物怖じをせず正面から食ってかかる女



不思議と俺は目を離せなかった




これが、俺とサフィリアの出会いだった





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